セコマnews|バイオマス素材30%配合レジ袋に変更/7月以降も当面無料配布
(株)セコマ(札幌市中央区、赤尾洋昭社長)は7 月1 日からセコマグループ小売店1224店でバイオマス素材30%配合のレジ袋に切り替える。
7 月1日にレジ袋の有料化が義務付けられるが、バイオマス素材を25%以上配合したものは対象外になる。セコマでは有料化する方向で準備してきたものの、新型コロナウイルス感染症拡大が道民の生活に大きな影響を及ぼしているとして、当面、無料で提供していく。価格や有料化の時期は検討する。
セコマグループでは、環境に配慮した持続可能な社会づくりを目指してさまざまな取り組みを進めてきている。
一つは化石資源を原料とするプラスチックのリデュース・リサイクル活動だ。玉子パックの回収(2019年には38トン回収)や、惣菜や麺類の容器の簡素化と見直し、そして今回のバイオマス素材30%のレジ袋の採用。
もう一つは紙パックの回収とリサイクル活動。自社ブランド飲料の紙パック回収(2019年には回収率63.5%、合計275トン)して再生紙にリサイクルしている。また古紙・段ボールについては2006年からセイコーマートの店頭で古紙・ダンボール等を回収(2019年には7184トン)している。
食品ロス削減にはサプライチェーン全体で取り組みを進める。たとえばセコマグループの農場では年間2200トンの野菜を生産しているが、それら収穫された野菜は、規格サイズのものは青果用に、規格外のものは加工して使用するなどして、ほぼ全量を商品化している。また、2019年6月には北海道大学が開発したプラチナ触媒を用いた野菜の鮮度保持の超長期化に向けた実証実験を開始している。