良品計画news|第1Q営業収益788億円29.9%減・経常損失37億円

(株)良品計画(東京都豊島区、松﨑曉社長)が2021年2月期第1四半期の決算を発表した。

営業収益は787億5300万円(前年同期比29.9%減)、売上高は785億0900万円(30.0%減)と大幅に減少した。営業損失28億9900万円(前年同期は103億5400万円の利益)、経常損失36億6500万円(前年同期は96億0300万円の利益)、四半期純損失41億1600万円(前年同期は65億9400万円の利益)と赤字だった。

同社が展開している店舗バナー(ブランド)は、無印良品、MUJIcom、MUJI to go、CafeMUJI、Café&Meal NUJI、IDEE。

国内事業は営業収益518億2900万円(28.2%減)、セグメント損失9億9000万円(前年同期は70億0100万円の利益)だった。国内店舗数は477店(前期末と同数)。

新型コロナウイルス感染症拡大による営業自粛の影響を受けて、売上げ、客数ともに前年を大きく下回った。一方でオンラインストアの販売は好調に推移した。特に巣ごもり需要で生活小物、食品といった生活に不可欠な商品や、ホームオフィス需要に関連する商品が堅調に動いた。

東アジア事業の営業収益は195億1400万円(36.7%減)、セグメント利益は14億4100万円(69.2%減)と減収減益になった。店舗数は404店(前期末差1店舗増)。中国では、新型コロナウイルス感染症拡大による店舗閉鎖が1月から始まり、店頭の売上げは前年を下回ったが、オンラインストアは前年を超える売上げとなった。韓国、香港は新型コロナウイルス感染症拡大の影響で業績が悪化したが、台湾では影響が小さく、比較的堅調に推移した。

欧米事業の営業収益は41億1400万円(30.0%減)、セグメント損失は19億9100万円(前期は5億5700万円の損失)となった。店舗数は71店(前期末と同数)。

欧州では、各国で3月から新型コロナウイルス感染症拡大によるロックダウンが実施され、オンラインストアでの販売を含め、大部分の店舗で営業停止となった。

北米では、生活雑貨を中心に比較的堅調に推移していたが、3月の新型コロナウイルス感染症の拡大によるロックダウン後は全店舗を閉鎖した。この店舗閉鎖の影響でセグメント収益が減少した結果、営業損失が増加した。欧米事業の一部の店舗において、業績改善の見通しが立たないことから15億3200万円の減損損失を計上した。さらに海外連結子会社のMUJI U.S.A. Limitedが、現地時間2020年7月9日にチャプター11(米国連邦倒産法第11章)をデラウェア州連邦破産裁判所に申請した。

西南アジア・オセアニア事業の営業収益は32億9200万円(5.6%減)、セグメント損失は1億0300万円(前期は2億8100万円の利益)となった。店舗数は82店(前期末と同数)。

西南アジア各国では生活雑貨を中心に好調に推移していたが、3月後半の新型コロナウイルス感染症拡大によるロックダウンで多くの店舗が閉鎖を余儀なくされた。

オーストラリアでは、1月に発生した森林火災がシドニー、キャンベラの営業に影響した。鎮火後は新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受けて客数が減少した。店舗閉鎖の影響で営業収益が減少した結果、営業損失となった。

通期は、営業収益1745億円、営業損失20億円、経常損失29億円、親会社に帰属する当期損失39億円を見込んでいる。

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