H2Onews|第1Q 4~6月は売上高1459億円33%減で大幅赤字

エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪市北区、荒木直也社長)の2021年3月期第1四半期は、新型コロナウイルス感染症拡大のなかで、赤字決算となった。

4月7日の7都道府県の緊急事態宣言の発令、そして全国での外出自粛によって、売上高は1459億0400万円と前年比32.8%減となった。この売上高の大幅減少による粗利益の低下から、営業損失32億9300万円(前期は営業利益28億5400万円)、経常損失29億9600万円(前期は経常利益35億1100万円)、四半期純損失61億1100万円(前期は四半期純利益15億6900万円)の赤字となった。

百貨店事業の売上高は484億0800万円(57.4%減)、営業損失29億4500万円(前期は営業利益28億7200万円)。

4月の売上高は前期比79.4%減。緊急事態宣言に伴う行政からの休業要請もあり、一部店舗の完全休業、阪急・阪神の両本店を含む多くの店舗では食料品売場だけの営業となった。

5月も前期比68.7%減。緊急事態宣言の解除後は、5月21日に大阪府、兵庫県、福岡県下の店舗を、5月29日に阪急メンズ東京を営業再開した。

6月は22.1%減と、減少幅は改善した。外出自粛に伴う反動需要や特別定額給付金による後押し、前倒しで開始したクリアランスセールが売上げ回復に寄与した。

食品事業の売上高は701億8500万円(20.2%減)、営業利益は14億8700万円(前期は8億0300万円の営業損失)だ。

総菜やベーカリーを製造する製造子会社は、卸先の休業や即食需要の落ち込みの影響を受けて減収減益となったものの、イズミヤ(株)、(株)阪急オアシスなどの既存店の売上高は順調に推移した。またイズミヤの非食品事業分割による再編効果も加わって、食品スーパー3社の営業利益は前期に対して27億円の大幅増益となっている。

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