アレンザnews|年商1574億円14.3%・経常利益135.0%の大幅増収増益

(株)ダイユーエイト、(株)タイム、(株)バローホームセンターなどのホームセンター事業会社からなるアレンザホールディングス(株)(福島県福島市、浅倉俊一社長)が2021年2月期の本決算を発表した。

2020年3月1日~2021年2月28日の業績は、営業収益1574億0400万円(前年同期比14.3%増)、営業利益83億5000万円(149.5%増)、経常利益88億6900万円(135.0%増)、純利益51億4400万円(170.7%増)と大幅な増収増益となった。

営業利益率は5.3%、経常利益率は5.6%。

コロナ禍のなか、ウイルス感染予防対策として除菌関連用品、マスク、ハンドソープなどの生活衛生用品が売上げを牽引した。また巣ごもり需要や特別定額給付金によって木材塗料、工具金物、作業資材などのDIY関連商品、用土、肥料、野菜苗などの園芸用品、さらに収納、インテリア用品の売上げが伸長した。

夏場に猛暑が続いたことで扇風機、冷房などの家電製品、その他季節商品の販売が好調であったことも既存店売上高の増加に寄与した。また、ラグ、カーペット、冬物インテリア、暖房用品なども堅調に推移した。

ダイユーエイトの営業収益は482億2300万円(10.9%増)、営業利益は22億9500万円(171.9%増)。既存店ベースで、客単価が前年同期比で0.6%、来店客数が前年同期比で7.0%それぞれ増加したことによって、既存店売上高は7.6%の増加となった。

タイムの営業収益は162億5100万円(10.1%増)、営業利益は4億9000万円(前年同期はセグメント損失2500万円)。既存店ベースで、客単価が前年同期比で1.6%、来店客数が前年同期比で6.3%それぞれ増加し、既存店売上高は8.0%増加した。

ホームセンターバローの営業収益は621億6800万円(18.8%増)、営業利益は36億3800万円(102.5%増)。既存店ベースの客単価が前年同期比で2.3%、来店客数が前年同期比で5.0%それぞれ増加し、既存店売上高は7.3%の増加となった。なお、新型コロナウイルス感染拡大による休業期間中に発生したペットフォレストの固定費を営業自粛による損失として特別損失に計上した。前連結会計年度末に含まれるホームセンターバローの業績は、決算期変更によって2019年4月1日~2020年2月29日の11カ月間となっている。

ペットショップアミーゴの営業収益は224億8800万円(21.9%増)、営業利益は16億9600万円(149.2%増)。既存店ベースで客単価が前年同期比で9.0%、来店客数が前年同期比で7.9%、それぞれ増加し、既存店売上高は17.6%の増加だ。

その他事業の営業収益は148億2200万円(15.8%増)、営業利益は24億2100万円(262.0%増)。なお、新型コロナウイルス感染拡大による休業期間中に発生したジョーカーの営むペットショップの固定費を営業自粛による損失として特別損失に計上した。

ダイユーエイトは福島県、山形県、岩手県に9店舗(ホームセンター3店舗、自転車専門店3店舗、フィットネスクラブ3店舗)、タイムは香川県、岡山県に3店舗(ホームセンター1店舗、フィットネスクラブ2店舗)、アミーゴは愛媛県、三重県、岡山県、宮城県に5店舗(ペット専門店)、ジョーカーは東京都に1店舗(ペット専門店)をそれぞれ開設した。2月末のグループ店舗数は275店舗。

次期(2022年2月期)は営業収益1540億円(2.2%減)、営業利益51億円(38.9%減)、経常利益55億円(38.0%減)、当期純利益33億円(35.8%減)の減収減益を見込む。石橋を叩いて渡る経営である。

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