セリアnews|年商2007億円10.6%・経常利益20.8%の増収増益
100円ショップを全国に展開する(株)セリア(岐阜県大垣市、河合映治社長)が、2021年3月期の本決算を発表した。セリアは(株)大創産業(広島市、矢野靖二社長)に続いて、100円ショップ第2位の企業だ。
2020年4月1日~2021年3月31日の業績は、売上高2006億8200万円(前年同期比10.6%増)、営業利益212億6900万円(20.8%増)、経常利益213億5700万円(20.8%増)、純利益147億2600万円(22.0%増)と、大幅な増収増益だ。
売上高対比の営業利益率、経常利益率ともに10.6%と2桁を超える。
「新たな日常への対応力を強化する」をテーマとして3つの施策に取り組んだ。
第1に、顧客層拡大を狙いとした商品開発のための体制強化策として2020年4月、大阪市に情報収集を目的としたサテライトオフィスを開設した。
第2に、複数出店案件が見込める企業との関係強化を深めるとともに、未出店地域を重点的に開拓した。
第3に、システムを活用した社内全体の効率化追求に取り組んだ。
セルフレジについては、採用していたハードウェアの生産終了に伴う新機種の選定に時間を要しており、新規導入を見合わせているが、導入済みの62店舗において、利用率向上の検証を進めている。
また、増加する物量に対応するため、3月に群馬県前橋市と山口県山口市に物流拠点を新設した。これにより物流拠点(外部委託倉庫)は6カ所になった。
店舗政策では2020年度に、直営店141店舗を出店し、直営店32店舗、FC店1店舗を退店した。3月末の店舗数は、直営店1742店、FC店45店の合計1787店。
直営既存店の売上高は、緊急事態宣言の発令により営業自粛した大型商業施設内の店舗の休業、前年の消費税増税の駆け込み需要の反動、うるう年の反動などで前年同月を下回る月があったが、おおむね見込みを上回り、前期比103.7%となった。