イオンnews|第2Q営業収益4兆3449億円の過去最高で黒字転換
イオン(株)(千葉市美浜区、吉田昭夫社長)が発表した第2四半期連結累計期間(2021年3月1日~8月31日)の連結業績は、営業収益が4兆3449億1900万円(前年同期比1.7%増)となり、新型コロナウイルス感染症が拡大する前の2020年2月期の上半期を上回り過去最高を更新した。
営業利益は777億6500万円(129.4%増)、経常利益は779億3100万円(178.6%増)と、いずれも大幅増益となり、四半期純利益は45億8800万円(前年同期より621億4500万円の増益)と黒字転換した。
営業利益率、経常利益率ともに1.8%。
内食需要への対応を強化したSM(スーパーマーケット)事業、DS(ディスカウントストア)事業、調剤併設型ドラッグストアの展開を加速するヘルス&ウエルネス事業は、コロナが拡大する前の2020年2月期第2四半期を上回るセグメント利益を計上した。GMS(総合スーパー)事業、総合金融事業、ディベロッパー事業、サービス・専門店事業、国際事業は、オンライン販売の強化やコスト構造改革といった成長の基盤づくりを進め、前年同期比で損益改善している。
GMS事業は、営業収益1兆5329億2800万円(前年同期比103.6%)、営業損失162億6700万円(前年同期より192億2200万円の改善)。
イオンリテール(株)は、営業収益が9083億5400万円(前年同期比92.0%)、営業損失が185億7900万円、経常損失205億3100万円、四半期純損失215億6500万円だったもの、前期より赤字幅は改善した。また8月は単月の売上高と、ネット注文の店舗受け取り件数が過去最高となった。上半期のネットスーパー売上高は、需要が急拡大した前期比と比べて20%以上増加と大きく伸長している。
SM事業は営業収益1兆3820億9900万円(前年同期比91.5%)、営業利益141億2800万円(48.4%)。DS事業は営業収益1960億9900万円(95.9%)、営業利益12億2100万円(42.1%)。3月に、首都圏における小型のDS事業のドミナンスを加速し新たな成長戦略を築くことを目的に、(株)ビッグ・エーとアコレ(株)を経営統合した。6月には、2019年にマックスバリュ東海(株)とマックスバリュ中部(株)が保有するDS事業を承継したイオンビッグ(株)が、マックスバリュ長野(株)と合併し、DS事業の集約と強化が進んでいる。
ヘルス&ウエルネス事業は、営業収益5107億9200万円(前年同期比106.2%)、営業利益221億9500万円(86.9%)。
総合金融事業は、営業収益2395億1400万円(前年同期比103.9%)、営業利益350億9800万円(403.4%)。
ディベロッパー事業は、営業収益1787億3100万円(前年同期比120.5%)、営業利益197億7300万円(152.9%)。
サービス・専門店事業は、営業収益3459億7200万円(前年同期比113.8%)、営業損失13億5800万円(前年同期より133億9100万円の改善)となった。
国際事業は(連結対象期間は主として1月から6月)は、営業収益2077億900万円(95.1%)、営業利益27億3700万円(同127.2%)。