ヤマナカnews|第2Q特需反動から営業収益492億円4%減・経常利益48.5%減
(株)ヤマナカ(愛知県名古屋市、中野義久社長)の2022年3月期第2四半期は、営業収益が492億3400万円(前年同期比4.0%減)、営業利益7億6000万円(48.5%減)、経常利益8億0100万円(48.5%減)、四半期純利益5億2300万円(43.1%減)。巣ごもり消費の急拡大により販売が好調だった前年からの反動などもあり、既存店売上高は前年同期比96.6%と減少した。
営業利益率1.5%、経常利益率1.6%。
ヤマナカは、グループ各社と連携を図りながら、商品・サービス・接客のレベルを高めるための成長戦略として①顧客価値創造の実践、②従業員の成長戦略、③業務改革の断行、④リスクマネジメントの適正化を掲げる。
顧客価値創造の実践では、7月に名古屋市中川区にあるザ・チャレンジハウス太平通をヤマナカ太平通店に改装した。こだわり商品、地元商品、連結子会社のサンデイリー(株)の商品など“ヤマナカ・フランテならでは商品”を品揃えし、さらに生鮮売場を拡大している。この太平通店の好調商品や売場づくりは既存店舗への横展開を図っている。またデジタル販促の強化策として、ユーザー数の多いネット媒体へのチラシ広告掲載を拡大した。
従業員の成長戦略では、女性活躍の一環として、部門チーフ対象の「私らしい働き方を考える女性のキャリアセミナー」を行っている。また、管理職の評価項目では人材育成のウエイトを高めた評価基準に改定している。
業務改革の断行では、店舗人員体制強化のため本部人員の一部を店舗に配置転換した。
リスクマネジメントの適正化では、グループ経営に与えるさまざまなリスクを把握・見える化し、経営への影響度、発生率、優先度をリスクマトリックスで整理。経営に与える影響度および優先度の高いリスク順に、発生事象、対策やチェック方法などを一覧化して、リスク対応の体制を整備した。
またヤマナカでは9月21日(木)付で本部組織体制を変更している。従来の2部門+1室の体制から、本部とユニットの間にある部門・室を廃止し、7ユニット体制(管理ユニット、企画ユニット、ビジネス変革ユニット、店舗戦略第1ユニット、店舗戦略第2ユニット、商品・販売促進ユニット、業務サポート・人材育成ユニット)へと変え、本部直下にユニットを配置した。これにより店舗からの要望や経営課題に対して各ユニットが有機的かつ効率的に対応する体制とした。店舗戦略第1ユニットと店舗戦略第2ユニットを新たに設けることで、店舗のサポートを強化している。