クスリのアオキnews|第3Q売上高2459億円・経常利益119億円/調剤併設6割
(株)クスリのアオキホールディングス(石川県白山市、青木宏憲社長)が2022年5月期の第3四半期決算を発表した。
2021年5月21日~2022年2月20日の業績は、売上高2458億5500万円(前年同期は2268億7500万円)、営業利益110億0900万円(前年同期は132億4500万円)、経常利益119億1400万円(前年同期は137億6600万円)、四半期純利益77億2100万円(前年同期は100億3300万円)だった。
営業利益率4.5%、経常利益率4.8%。
同グループは当第1四半期連結会計期間の期首から、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号2020年3月31日)等を適用している。そのため、前第1四半期連結累計期間と収益の会計処理が異なることから、経営成績に関する説明において前年同四半期比(%)は記載していない。
ドラッグストア業界においては、マスク着用や手洗いの習慣化による消費行動の変化に伴って、衛生関連商品などの需要が増加する一方、化粧品需要の落ち込み、医療機関の受診抑制などの影響が現在も続いている。このような消費行動の著しい変化に加えて、異業種を含む競合他社との熾烈な出店競争や価格競争、さらには業界上位企業による経営統合やM&Aなどの寡占化が進んでおり、経営環境は一層厳しさを増している。
同グループでは、従業員のマスク着用の義務付けや店舗出入口への消毒用アルコールの常設、レジへの飛沫防止パーテーションの設置など感染予防対策を徹底し、顧客が安心して来店できる店舗づくりに注力した。また、新型コロナウイルス感染症の感染不安を感じる地域住民に向けて、PCR検査・抗原検査キットの無料検査事業に参加した。引き続き地域のかかりつけ薬局として調剤併設率の向上を図るとともに、生鮮食品などの品揃えを強化していく。
店舗の新設については、ドラッグストアを北信越に28店舗、東北に4店舗、関東に18店舗、東海に9店舗、関西に15店舗の合計74店舗の出店を行って、さらなるドミナント化を推進した。また、ドラッグストア併設調剤薬局を北信越に25薬局、東北に9薬局、関東に41薬局、東海に20薬局、関西に5薬局の合計100薬局を新規に開設した。一方、ドラッグストア4店舗(スクラップ&ビルドによる退店)、スーパーマーケット5店舗を閉店した。
2021年6月1日付で、同社の子会社である(株)ナルックスが、(株)スーパーマルモ(茨城県)からスーパーマーケット事業に関わる一部事業を承継した。これに伴い、スーパーマーケット3店舗が加わった。そのナルックスは2020年6月、クスリのアオキホールディングスの傘下に入っている。
これにより2月20日時点の同社グループの店舗数は、ドラッグストア792店舗、調剤専門薬局6店舗、スーパーマーケット3店舗の合計801店舗となっている。ドラッグストア792店舗のうち、調剤薬局併設は460店舗で、併設率は約6割になる。
通期は、売上高3380億円、営業利益163億円、経常利益169億円、当期純利益114億円を見込む。