ウエルシアnews|年商1兆259億円8%増・経常利益4.9%増/初の1兆円達成

ウエルシアホールディングス(株)(東京都千代田区、松本忠久社長)の2022年2月期は、売上高が1兆0259億4700万円(前年同期比8.0%増)、営業利益が430億1800万円(0.1%増)、経常利益が475億9000万円(3.9%増)、当期純利益は264億5300万円(5.5%減)となった。積極的なM&Aを仕掛け、ドラッグストア初の1兆円を達成した。

営業利益率は4.2%、経常利益率は4.6%。

ウエルシア薬局(株)を存続会社として、2021年3月1日付で、子会社の(株)ネオファルマーと(株)サミットを吸収合併、12月1日付で、広島県を地盤として中国と四国に店舗展開する(株)ププレひまわり(132店舗)を子会社化した。

国内店舗数は2457店、Welcia-BHG(Singapore)が11店舗で2月末の店舗数は2468店(純増251店)。うち調剤取扱店舗は1884店舗。

商品別売上高は、医薬品・衛生介護品・ベビー用品・健康食品が2027億2700万円(104.3%)、調剤1992億0800万円(114.4%)、化粧品1596億0900万円(106.8%)、家庭用雑貨1498億6800万円(106.3%)、食品2312億5000万円(106.9%)、その他832億8200万円(111.7%)。化粧品部門はコロナ以前の状況には戻らず、また食品部門は前期特需の反動があった。調剤部門は調剤併設数の増加により処方箋受付枚数も増加した。

【結城義晴の述懐】
ドラッグストア業界はコロナ禍を経て、M&Aが進む。トップ企業のウエルシアホールディングスが1兆円の大台を超えた原動力の一つも経営統合である。しかし1980年に(株)ダイエーが日本の小売業史上初の1兆円を超えたが、ドラッグストア専業チェーンの大台越えは感慨深い。スーパーマーケットチェーンと競うように1兆円を目指したが、ドラッグストアに軍配が上がった。しかしそれは寡占への統合競争の号砲が鳴らされたということだろう。

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