マックスバリュ東海news|年商3549億円0.3%減・経常利益4.4%減
マックスバリュ東海(株)(静岡県浜松市、神尾啓治社長)が2022年2月期の本決算を発表した。
2021年3月1日~2022年2月228日の業績は、営業収益3549億0700万円(前年同期比0.3%減)、営業利益112億9600万円(3.7%減)、経常利益112億2700万円(4.4%減)、四半期純利益75億9500万円(43.2%増)となった。
四半期純利益75億9500万円は、清算業務を進めている連結子会社イオンマックスバリュ(江蘇)商業有限公司に対する出資金評価損に税効果を認識したことなどによる。
営業利益率、経常利益率ともに3.2%。
国内事業では、コロナ下での内食需要や節約志向の高まりに対し、購買頻度の高い商品の価格戦略、食べきり・使いきりを意識した小容量の品揃えの徹底、均一セールの火・水曜市やお客さま感謝デーといった得意日の強化、同社専用アプリからの割引クーポン配信、イオン「トップバリュ」の展開強化などに取り組んだ。その結果、既存店の売上高はコロナ下で急激に需要が高まった前年同期比では98.4%となったが、2019年度同期比では103.6%と堅調に推移している。
ネットスーパーは3拠点を増やし、23拠点とした。また、2020年11月にフードデリバリープラットフォーム「Uber Eats」を利用した商品配達サービスの拠点を新たに2拠点開設し、4拠点とした。また、新たな販売方法の開発と販路拡大につなげるため、無人店舗「Maxマート」や移動販売車事業の立ち上げ準備を進めた。無人店舗「Maxマート」は2022年3月に静岡県内企業の社屋で、移動販売車事業は4月に静岡県浜松市天竜区で稼働を開始している。
さらに、2月からイオングループのスマートフォン決済サービス「AEON Pay 」の導入を開始し、2022年度の稼働開始に向けて、スマートフォンでのセルフスキャンによる同社独自のレジ精算システムの開発に取り組んでいる。
地産地消の新たな取組みとして、2月にやさいバス(株)(静岡県牧之原市)と協働して新鮮な農作物を届ける「やさいバス」の拠点を静岡県中部・西部エリアの4店舗に設置した。
3月にマックスバリュ浜松飯田店(浜松市南区)とマックスバリュ菰野店(三重県三重郡菰野町)を、6月にマックスバリュエクスプレス鈴鹿若松店(三重県鈴鹿市)を、8月にマックスバリュ松阪大石店(三重県松阪市)を、9月にマックスバリュエクスプレス三島加茂川店(静岡県三島市)を、11月にマックスバリュエクスプレス松阪粥見店(三重県松阪市)とマックスバリュ裾野店を、12月にマックスバリュエクスプレス鈴鹿加佐登店(三重県鈴鹿市)の計8店舗を新規開設した。
これらのうちマックスバリュエクスプレス鈴鹿加佐登店は、既存店舗をリニューアルして開設したもので、小型店業態としての三重県への出店は初めてとなる。またマックスバリュ裾野店は既存店舗の建て替えにより新規開設したもので、このエリアの旗艦店舗として同店を拠点とするネットスーパーも開設している。一方で、1店舗を閉店した。
国内事業における店舗数は静岡県102店、愛知県52店、三重県46店、滋賀県6店、岐阜県8店、神奈川県16店、山梨県1店の計231店舗。
中国事業であるイオンマックスバリュ(広州)商業有限公司は、売上げと客数の改善に向けて火曜日・水曜日の「生鮮大市」と週末の「超級週末」を展開すると同時に、ネットスーパー事業の強化にも取り組んでいる。
次期は、営業収益3480億円、営業利益108億円(4.4%減)、経常利益107億円(4.7%減)、当期利益56億円(26.3%減)を見込む。