アレンザnews|年商1569億円0.3%減・経常利益22.9%減/コロナ特需反動

アレンザホールディングス(株)(福島県福島市、浅倉俊一社長)の2022年2月期の営業収益は1569億3900万円(前年同期比0.3%減)、営業利益は62億8100万円(24.8%減)、経常利益は68億4200万円(22.9%減)、当期純利益は40億9100万円(20.5%減)の減収二桁減益だった。

アレンザホールディングスは(株)バローホールディングスの子会社に当たり、傘下にホームセンターの(株)ダイユーエイト、(株)タイム、(株)ホームセンターバロー、ペット専門店の(株)アミーゴなどの事業会社を有する。

営業利益率は4.0%、経常利益率は4.4%。

中期経営計画で掲げる「商品力の向上」としてPB商品を拡大、またM&A戦略を含め新規出店戦略、グループ内での物流改革施策、EC事業の人員増強による強化といった成長戦略を進めている。

新規出店はダイユーエイトがオフィス用品専門店1店舗(山形県)、自転車専門店1店舗(福島県)、ホームセンター1店舗(福島県)、タイムはホームセンター1店舗(広島県)、ホームセンターバローはプロショップ(愛知県)、キャンプ用品専門店(岐阜県)をそれぞれ1店舗、ペット専門店を神奈川県と東京都に2店舗、アミーゴは岡山県、京都府、富山県、秋田県、兵庫県にそれぞれ1店舗(ペット専門店)を開設した。また、スクラップ&ビルドにより4店舗退店した結果、2月末の店舗数は284店舗を配する。

ダイユーエイトの営業収益は475億8900万円(前年同期比1.3%減)、セグメント利益(営業利益)は14億5200万円(36.7%減)。既存店売上高は3.2%の減少も2019年同期比では4.5%増。EC部門は部門人員を増強し、新カテゴリーの導入と取り扱い品目の増加、即日発送可能商品数を大幅に増加させたことなどから大きく伸長している。

タイムの営業収益は160億0600万円(前年同期比1.5%減)、セグメント利益(営業利益)は新店を開設したことに伴う出店一時費用の負担が増加したことで1億9300万円(前年同期比60.6%減)。既存店売上高は5.5%減少も2019年同期比2.0%増。巣ごもり需要による木材塗料、工具金物といったDIY用品の売上げが大きく伸長した。また岡山市が実施したスマートフォン決済のポイント還元事業政策も売上げに寄与したが、建築木材・作業資材の価格高騰の影響もあって、既存店売上高は減収となった。

ホームセンターバローの営業収益は606億5100万円(前年同期比2.4%減)、セグメント利益(営業利益)は26億5500万円(27.0%減)。既存店売上高は3.0%減少も2019年同期比2.8%増。デジタル販促へのシフトを進め、バローホールディングスグループの「ルビット」アプリを活用した情報配信、クーポン活用による買上点数の増加、会員数の増加を図る。2月にはホームセンター全店にデジタルサイネージ販促を導入している。EC事業の取扱高は前年同期比で大きく伸長している。

アミーゴのセグメント営業収益は239億8600万円(前年同期比6.7%増)、セグメント利益(営業利益)は17億9800万円(前年同期比6.0%増)の増収増益。

アレンザグループでは3カ年の中期経営計画“Challenge3000”「経営基盤の強化~さらなる飛躍への挑戦~」を経営スローガンに掲げ、2030年売上高3000億円を目指している。2023年2月期)の連結業績は、営業収益1556億5000万円、営業利益650億円(103.5%)経常利益70億円(102.3%)、当期純利益42億5000万円(103.9%)を見込んでいる。

 

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