ABCマートnews|年商2439億円10.8%増・経常利益32.8%増

(株)エー・ビー・シー・マート(東京都渋谷区、野口実社長)が2022年2月期の本決算を発表した。

2021年3月1日~2022年2月28日の業績は、売上高2439億4600万円(前期比10.8%増)、営業利益274億4600万円(40.7%増)、経常利益282億6000万円(32.8%増)、当期純利益173億8200万円(9.6%減)だった。

当期純利益については、特別損失に店舗の固定資産の減損損失11億9400万円と非連結子会社の関係会社株式評価損19億5400万円等を計上している。

営業利益率11.3%、経常利益率11.6%。

今期は、デジタルコマースの強化、グランドステージと複合業態店舗の拡大、スポーツシューズやスポーツアパレルを含めたライフスタイルカジュアルの拡充に対応した。

国内事業の売上高は1697億7300万円(11.8%増)、セグメント利益は252億8700万円(47.8%増)。
SNSによるデジタル広告を中心に実店舗への訴求効果を高める販売促進を進め、プロパー販売による客単価の改善と売上総利益率の向上に努めた。また、著名アーティストや著名企業とのコラボレーションやナショナルブランドの限定商品の販売に注力した。昨年秋以降、スポーツ用以外の商品需要が高まったため、スポーツシューズの構成比が1.3ポイント低下したが、ビジネスシューズ、レザーカジュアルシューズ、レディースシューズの売上げは好調に推移した。キッズシューズは国内外で大きく伸長し、前期比23.2%増となった。サンダルは在宅ワークが定着し、冬季も順調に売上げ、前期比27.3%増となった。

オンライン販売については、実店舗におけるEC在庫の販売分を含め、デジタル売上高構成比は前期比0.3ポイント減の13.2%、金額ベースでは前期比9.0%増となった。国内店舗の通期の売上高増収率(通販含む)についは、通常営業店舗の増加により、全店で前期比11.7%増、既存店で前期比4.5%増となった。下期以降、商品単価が高めのレザーシューズの販売が好調であったことから、客単価の上昇が売上げの増加につながった。

今期は、地方郊外のショッピングセンターを中心に47店舗の新規出店を行った。施設の閉館とスクラップアンドビルドの促進により、26店舗を閉店した。2月末の国内店舗数は1053店。

既存店活性化では、「GRAND STAGE」や「ABC-MART SPORTS」への業態変更と2バナー以上の複合業態への転換を伴う増床改装を積極的に進めた。今期中の改装は45店舗で、このうち26店舗で増床、32店舗で業態変更を実施した。

海外事業の売上高は750億円(8.4%増)、セグメント利益は21億1200万円(9.8%減)。
韓国21店舗、台湾4店舗、米国1店舗、合計26店舗の新規出店を行った。2021年12月末の海外店舗数は、韓国285店、台湾62店、米国7店の合計354店(海外連結子会社はいずれも12月決算)。

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