良品計画news|第2Q営業収益2445億円7.1%増の過去最高も減益
(株)良品計画(東京都豊島区、堂前宣夫社長)が2022年8月期第2四半期の決算を発表した。
2021年9月1日~2022年2月28日の業績は、営業収益2444億9600万円(前年同期比7.1%増)、営業利益188億5400万円(19.4%減)、経常利益205億5800万円(19.1%減)、四半期純利益147億7700万円(27.5%減)と、増収減益だった。
営業収益は、国内外における新規出店に伴う店舗数の増加により、過去最高の実績となった。しかし、衣服・雑貨の販売苦戦によって営業総利益が伸び悩んだため、営業利益は減益となった。四半期純利益は、前第2四半期において、米国事業に係る一過性の特別利益を計上した影響も加わって、減益となった。
営業利益率は7.7%、経常利益率は8.4%と高い。
同社が展開している店舗バナー(ブランド)は、無印良品、MUJIcom、MUJI to go、CafeMUJI、Café&Meal NUJI、IDEE。
2月末時点の無印良品(ライセンスド・ストアを含む)の店舗は国内473店舗、海外567店舗、合計1040店舗となった。国内では、地域に根付いた食品スーパーマーケットとの隣接店を中心に20店舗を出店するとともに、海外でも、中国大陸、タイに28店舗を出店した。
国内事業は営業収益1506億1900万円(2.3%増)、セグメント利益91億2200万円(40.3%減)。
ケア用品をはじめとするヘルス&ビューティ、価格改定したタオル、羽根まくらなどのファブリックスや生活雑貨が好調に推移した一方、衣服・雑貨の売上げが伸び悩み、既存店売上高前年比(EC含む)は95.8%となった。
東アジア事業は営業収益714億3200万円(8.9%増)、セグメント利益117億2000万円(3.5%減)。
中国大陸では、出店を強化するとともに、生活雑貨を中心に現地開発商品の展開を拡大し、増収となった。オンライン販売が堅調に推移した。一方、一部地域ではゼロコロナ政策による行動規制などの影響を受け、店頭販売が伸び悩み、既存店売上高前年比(EC含む)は93.4%にとどまった。
東南アジア・オセアニア事業は営業収益94億4500万円(28.4%増)、セグメント利益8億7500万円(1.6%減)。一部地域においては、新型コロナウイルス感染拡大による行動規制などの影響が依然として残る状況ではあったが、タイやマレーシアでは外出規制が緩和され経済活動が活発化した結果、営業収益は増収、営業利益も前年同期並みの水準を維持した。
欧米事業は営業収益130億円(57.2%増)、セグメント損失7300万円(前年同期17億2100万円の営業損失)。
新型コロナウイルス感染拡大によって業績が苦戦した前年同期に対し、今期は経済活動も徐々に再開したことで、北米、欧州ともに売上げが回復し、営業損失も大幅に改善した。
通期は、営業収益4700億円(3.6%増)、営業利益380億円(10.5%減)、経常利益405億円(10.7%減)、当期純利益270億円(20.4%減)を見込む。