ゲオnews|年商3347億円2.0%増・経常利益101.5%増/3期連続増収
(株)ゲオホールディングス(愛知県名古屋市、遠藤結蔵社長)の2022年3月期は、売上高3347億8800万円(前年同期比2.0%増)、営業利益81億7300万円(89.6%増)、経常利益96億6200万円(101.5%増)、当期純利益59億8500万円(前年同期は7億5200万円の当期純損失)と増収増益だった。前期に生じたゲーム関連商材の巣ごもり需要の反動減、映像レンタル市場の縮退が続くもリユース商材の売上増加により3期連続増収となった。
営業利益率2.4%、経常利益率2.9%。
リユース系リユース商材は、リユース衣料品を主力とする2nd STREETが外出自粛の影響を強く受けたが、下期以降は外出自粛ムードの緩和で売上回復が見られた。またリユースラグジュアリー商材は、海外市場の盛況により高級時計等の海外卸売りが好調だった。
メディア系リユース商材では、新品ゲーム機本体の需給バランスの不均衡が改善方向に進んだ。リユースゲーム機本体の買取状況が好転し、在庫確保が可能となり販売にもつながった。しかしリユースゲームソフトについては2020年に発生した巣ごもり特需にはおよばず、売上は減少した。また、スマートフォン等のリユース通信機器は、新型iPhoneの発表から買取・販売ともに回復傾向がみられた。
新品商材は、コロナ禍で生じたゲーム関連商材への巣ごもり特需も落ち着き、家庭用ゲーム機「PlayStation 5」本体の供給不足も継続したなかで、トレーディングカード、AVアクセサリー、スマートフォンアクセサリー商品の売上は増加したが、前年度の売上高を上回ることができなかった。
DVD等映像レンタルを主な商材とするレンタルについては、映画の劇場公開が延期している影響から売上減少傾向が継続した。
商材別売上げはレンタルが429億8400万円(16.6%減)、リユース品はメディア系が567億7100万円(2.4%増)、リユース系が1116億4800万円(42.7%増)、そして新品は1047億0700万円(2.8%減)。
3月末の店舗はメディア系店舗1111店、リユース系店舗764店など計1958店。前期比2店増だ。
2023年3月期は、売上高3500億0000万円(4.5%増)、営業利益70億0000万円(14.4%減)、経常利益76億0000万円(21.3%減)、純利益38億0000万円(36.5%減)を見込む。