イオン九州news |第2Q営業収益2360億円1.6%減も経常利益24.7%増
イオン九州㈱(福岡県福岡市、柴田祐司社長)が2023年2月期の第2四半期決算を発表した。
3月1日~8月31日の業績は、営業収益2359億9100万円(前年同期比1.6%減)、営業利益31億2200万円(21.1%増)、経常利益35億1600万円(24.7%増)、四半期純利益24億7700万円(42.1%増)の減収増益だった。
なお、同社は「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日。)等を第1四半期会計期間の期首から適用している。当該会計基準等を適用しなかった場合の営業収益は2436億1900万円(前年同期比101.5%)となる。
営業利益率1.3%、経常利益率1.5%。
主力のSM(スーパーマーケット)・DS(ディスカウントストア)・GMS(総合スーパー)の売上高は2129億9900万円。なお、収益認識会計基準等の適用影響を除いて算出した場合の前年同期比は101.7%となる。8月31日時点の店舗数は、SM154店、DS32店、GMS66店。
食品では地産地消・地産域消を推進し、「簡便・即食」ニーズに対応した総菜や冷凍食品の品揃えの拡充に注力した。物価上昇を背景に高まる日常消費への節約志向に対応するため、毎日の暮らしを価格で応援する「今週のおすすめ品」「本気の価格1000品目」「50周年月間おすすめ価格」「トップバリュ」の展開を強化した。
衣料品・住居余暇商品では、行動制限の緩和で変化した需要に対応したことでトラベル関連用品の売上げは前年同期比221.0%と伸長した。また、アウトドア、ウォーキングやおうちフィットネス関連商品、ウェルネスフード、環境配慮型商品の展開を強化した。
DSフォーマット店舗では、原材料調達や製造方法などさまざまな工夫をこらし、徹底的に無駄を省いた商品を納得品質・低価格で提供するために開発した「Easy to Use」や「和日彩々」などのビッグオリジナルブランド商品を104種類、新たに発売した。
店舗面では、「マックスバリュ下大利店」(福岡県大野城市)、「イオン島原SC」(長崎県島原市)を新規出店したほか、既存店の活性化を推進し、SM7店舗、DS2店舗、GMS3店舗をリニューアルした。また、新たな出店の形として、ウエルシア薬局(株)が4月にオープンした「ウエルシア熊本麻生田店」(熊本市東区)の店内に、イオン九州がコンセッショナリーとして生鮮食品(精肉・鮮魚・青果)、惣菜、弁当、ベーカリー、フローズンを展開した。さらに、衣料品などを販売する小型店舗「イオン佐世保四ヶ町店」(長崎県佐世保市)をオープンした。
HC(ホームセンター)の売上高は93億7200万円。なお、収益認識会計基準等の適用影響を除いて算出した場合の前年同期比は102.8%となる。8月31日時点の店舗数は、32店。
店舗面では、3月にリニューアルした「イオン若松SC」内に「ホームワイド若松店」をオープンした。同店では、「暮らしに癒しと楽しさの提案」をコンセプトとして、ペット・アウトドア売場、専門的な商品を取り扱う電動工具や木材・園芸用品売場など、SC内のホームセンターとして新たな売場づくりに取り組んだ。暮らしサポートサービス「WIDE便」の実施店舗は、「ホームワイド若松店」を含め、22店舗となった。
その他の事業の売上高は13億6700万円。GMS店舗内への「イオンバイク」出店を進め、4月にリニューアルした「イオン八幡東店」(福岡県北九州市八幡東区)内に「イオンバイク八幡東店」をオープンした。フランチャイズ事業では、シュークリーム専門店「ビアードパパの作り立て工房」を3店舗、ドリンク・クレープ専門店「FOOD BOAT Cafe(フードボートカフェ)」を1店舗、「100時間カレー」を1店舗、GMS店舗内に出店した。
ECサイト「イオン九州オンライン」では、「暮らしの品」ショップを3月にオープンした。また、「ホームセンター」ショップに掲載している約3万品目の商品をホームワイド全店で受け取ることができる「店舗受け取りサービス」を3月から開始した。
九州7県全域を配送対象地域として運営しているネットスーパーでは、実施店舗、受取拠点の拡大、受注可能枠の拡大によるサービスレベルの向上に取り組み、5月には「イオン大村店」(長崎県大村市)にネットスーパーを新たにオープンした。
Uber Eats」「Wolt」を利用した店舗商品の配達サービスを新たにGMS7店舗、SM6店舗で開始した。このうち「イオン南宮崎店」(宮崎市)では、昨年サービスを開始した「イオンショッパーズ福岡店」(福岡市中央区)に続き、第2類、第3類の医薬品を含む食料品、日用品など約2000品目をデリバリー対象商品とした。