AOKI news|第3Q売上高1191億円(15.9%増)・経常39億円/損失から回復
(株)AOKIホールディングス(神奈川県横浜市、田村春生社長)が2023年3月期の第3四半期決算を発表した。
2022年4月1日~12月31日の業績は、売上高1190億7400万円(前年同期比15.9%増)、営業利益43億9800万円(前年同期は営業損失17億3400万円)、経常利益38億5400万円(前年同期は経常損失25億1100万円)、四半期純利益18億5100万円(前年同期は四半期純損失25億6300万円)だった。
今年8月に、東京オリンピック・パラリンピックのスポンサー契約をめぐる贈収賄事件で青木拡憲前会長ら3人が逮捕されたが、会社は増収増益で、損失から脱した。
営業利益率は3.7%、経常利益率は3.2%。
主要セグメント別の経営成績は以下の通り。
ファッション事業は売上高584億円(10.1%増)、営業利益10億2500万円(前年同期は営業損失23億3800万円)。スーツなどのビジネスウエアやフォーマル用品、「超軽量あったかコート」などの防寒商品を強化した。また、2020年11月に発売した「パジャマスーツ」は、襟付きタイプが好調に推移しビジネスウエアとしても定着した。また、働く女性を応援する「MeWORK(ミワク)」プロジェクトでは、「洗える・防シワ・ストレッチ」の機能性を兼ね備えたジャケット「リラジャケ」を中心に展開した。ORIHICAでは、オンラインと実店舗を連携した「イージーウェブショップ」を全店に導入することで、OMO(オンラインとオフラインの融合)を推進した。
店舗面では、営業効率改善のためAOKIとORIHICAでそれぞれ7店舗を閉鎖した。12月31日時点の店舗数は596(前期末610店舗)。
アニヴェルセル・ブライダル事業は、売上高71億5700万円(9.8%増)、営業利益5億7600万円(前年同期は営業損失5300万円)。
WEBやSNSを活用した効率の良い集客施策を継続するとともに、各ウエディングスタイルの更なる磨き上げを実施した。
エンターテイメント事業の売上高は527億1100万円(24.9%増)、営業利益は27億3700万円(前年同期は営業利益2億0500万円)。
複合カフェの快活CLUBでは、寺島文庫のオリジナル動画配信や一部全国紙電子版の無料読み放題などのビジネス関連コンテンツを提供し、引き続き「日本全国どこでもオフィス」プロジェクトを推進した。また、新たな試みとしてビジネスに集中できるBizルームを展開した。カラオケのコート・ダジュールでは、プロヴァンスコースなどのパーティーメニューの充実を図った。24時間営業のセルフ型フィットネスジムのFit24は、インドアゴルフ併設店舗を含め予定通り出店を継続した。
店舗面では、複合カフェの快活CLUBで4店舗を、FiT24で23店舗を新規出店した。一方で、フォーマット転換・営業効率改善のため快活CLUBで12店舗を、コート・ダジュールで8店舗を閉鎖した。12月31日時点の店舗数は826店(前期末708店舗)となった。