ヤマダnews|年商1兆6006億円1.2%減・経常利益32.5%減の減収減益
(株)ヤマダホールディングスの2023年3月期は、売上高が1兆6005億8600万円(前期比1.2%減)、営業利益は440億6600万円(32.9%減)、経常利益は500億6400万円(32.5%減)、純利益は318億2400万円(37.0%減)の減収減益となった。
営業利益率は2.8%、経常利益率は3.1%。
減収減益の主な要因は、デンキ事業では、①前年度から継続している一過性の巣ごもり需要反動減、②従業員の新型コロナウイルス感染による勤務時間減少に伴う販売機会ロス、③市場と連動したDX化による売上げと利益の最適化に向けた改革途上に伴う粗利率の低下、④政策的なバランスシート改革の取り組みによる仕入抑制が影響した粗利高の減少だ。また前年度のコロナに伴う助成金収入が減ったことで営業外収益も減少した。
販売管理費は、売場面積5%拡大に向けた人員採用の増加、DX推進への先行投資費用、エネルギー価格の上昇等の影響はあったものの、経費コントロールによってほぼ前年水準で推移した。
ヤマダグループは「YAMADA HD 2025 中期経営計画」スタート年として、4つの重点施策として①店舗開発の積極的推進 ②Eコマースの強化推進 ③SPA商品の積極的開発 ④各事業会社別課題の目標設定を挙げている。
①では、「暮らしまるごと」戦略の強化として、「たのしい。くらしをシアワセにする、ぜんぶ。」をストアコンセプトにした体験型店舗「LIFE SELECT」を、2021年6月18日の熊本春日店を皮切りに合計29店舗オープンした。うち新規出店は6店舗。