エンチョーnews|年商361億円3.2%減・経常利益82.4%減

(株)エンチョー(静岡県富士市、 遠藤秀男社長)が2023年3月期の本決算を発表した。

売上高360億6800万円(前年同期比3.2%減)、営業利益2億3800万円(66.0%減)、経常利益1億0000万円(82.4%減)。

また「減損損失」2億0200万円を特別損失に計上したことや、2022年9月に東海地方に接近した台風15号によって一部店舗の敷地が冠水する等、商品、設備、備品等に被害が生じたため、「災害による損失」1億8600万円を特別損失に計上し、損害保険の適用による「受取保険金」1億5100万円を特別利益に計上したこと等により、当期純損失2億1600万円(前年同期は当期純利益4億0600万円)となった。

営業利益率は0.7%、経常利益率は0.3%。

エンチョーは、「共に学び 共に成長する 繋がる全ての人に幸せを創造する企業」を目指し、中期経営計画スローガンとして「3つの進化(伸化、深化、新化)で企業価値を高める」を掲げ、地域に根差した品揃えの最適化や専門店事業推進による「収益力向上」、事業間連携体制の強化や買物環境の向上による「集客力強化」、電子化やWEB化等によって業務効率化や労働環境の改善を図る「働き方改革」の取り組みを推進した。

ホームセンター事業の売上高は261億6600万円(4.1%減)。

防犯用品や防災用品が前年を上回ったが、工作材、電動工具、塗料等のDIY商材は、需要が平常時に戻ってきたため減少した。

園芸・ペット・カーレジャー用品では、肥料、薬品等が堅調に増加したが、園芸機械が減少した。ペット用品関連は新店の寄与もあり堅調に推移した。カーレジャー用品関連では、アウトドアブームが落ち着きを見せていることによってキャンプ用品等が減少した。

日用品、雑貨関連では、新型コロナウイルス感染防止に関連する商品は、需要が平常時に戻ってきたため減少した。また、冷房用品等の夏物季節品は増加したが、暖房用品等の冬物季節品は減少した。

専門店事業の売上高は87億5000万円(0.6%減)。

ハードウェアショップは電動工具、建築金物、作業衣料等を中心として好調に推移し、売上高は増収となった。アウトドアショップは、新店の寄与があったものの、アウトドアブームが落ち着きを見せていることによって売上高は減収となった。

2022年9月、静岡県富士市にアウトドアショップ「SWEN新富士Base」をオープンし、2023年2月には、愛知県岡崎市にペットショップ「ズースクエア岡崎店」をオープンした。また、同月、静岡県富士宮市の「SWENイオンモール富士宮店」を移転し「SWEN富士宮店」としてオープンし、3月には、愛知県蒲郡市のアウトドアショップ「SWENラグーナ蒲郡店」を同ショッピングモール内で移転した。そのほか、「収益力の向上」を目的とした既存のホームセンター2店舗の全面改装を実施した。

3月31日時点の店舗数は57店舗。内訳は、ホームセンター23店、ハードストック11店、ダイソー2店、ズースクエア3店、casa2店、SWEN16店。

来期は、売上高363億円(0.6%増)、営業利益3億4000万円(42.4%増)、経常利益1億8000万円(78.8%増)、当期純利益1億0000万円を見込む。

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