ゼビオnews|23年3月期2392億円・経常92億円/部活・イベント効果で増収増益

ゼビオホールディングス(株)(福島県郡山市、諸橋友良社長)の2023年3月期連結業績は、売上高が2392億9300万円(前年同期比7.2%増)となり、営業利益80億6200万円(61.3%増)、経常利益92億7000万円(18.1%増)、当期純利益54億6400万円(42.5%増)。前期に続き増収増益となった。

営業利益率は3.4%(2.1%)、経常利益率は3.9%(3.4%)。( )は前年数値。

期中は学校における部活動を始めとする学校活動やスポーツイベントの再開に加えて、FIFAワールドカップカタール2022や2023ワールド・ベースボール・クラシックなどの国際大会の後押しもあり、一般競技スポーツ商品の需要が高まった。また、コロナ対策の段階的緩和による外出機会の増加により、シューズ、バッグ、カジュアルウェアを始めとしたライフスタイル商品の需要回復も見られた。

一方で、コロナ禍で市場拡大してきたゴルフやアウトドアレジャーなどの屋外スポーツ商品の需要は、一巡の兆しが見られた。同社では、店舗のスクラップ&ビルドや大型改装による競争力向上、フィッティングサービス向上による国内外のゴルフ市場シェアの拡充、急回復が顕著なインバウンド需要の獲得などに対応した。また、円安やエネルギー価格の高騰を背景とした商品原価、店舗運営コストの上昇が進行する中、接客サービスの強化による一品単価、客単価向上に注力した。

部門別の状況では、ウィンタースポーツ部門は、都心部のシェア拡大を図ったことによる新規顧客の獲得はあるものの、コロナ禍でのサプライチェーン混乱による商品投入遅延を要因とする販売機会損失の影響もあり低調だった。部門の売上高は、前年同期比3.9%の減少となった。

ルフ部門では、ビギナー層を中心とした市場拡大に一巡の兆しが見られる中、フィッティング販売による接客サービスの強化を図ったことにより客数も増加し、引き続き好調に推移しました。部門売上高は前年同期比9.1%の増加となった。

一般競技スポーツ・シューズ部門では、部活動の活性化や国際スポーツ大会の盛り上がりも後押しとなり前年を上回った。行動制限の緩和や、人流の回復に伴い、タウンシューズやウォーキングシューズが前年を上回った。部門売上高は、前年同期比10.7%の増加となった。

スポーツアパレル部門では、一般競技スポーツの需要回復に加えて、天候にも恵まれたこともあり堅調に推移したことで部門売上高は、前年同期比2.5%の増加となった。

アウトドア・その他部門では、キャンプ市場の拡大が一巡してきている一方で、トレッキングはカジュアル層を中心に登山需要がコロナ禍前の2019年度に並ぶ勢いで回復した。部門売上高は、前年同期比5.3%の増加となった。

期中の新規出店及び閉店では、31店舗を出店し47店舗を閉店した。グループの総店舗数は883店舗。総売場面積は前期末にべて1789坪減少し、19万8738坪となった。

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