コメリnews|第1Q営業収益1041億円3.3%減・経常利益17.6%減

(株)コメリ(新潟県新潟市、捧雄一郎社長)が2024年3月期第1四半期の決算を発表した。

4月1日~6月30日の累計期間の業績は、営業収益1040億7400万円(前年同期比3.3%減)、営業利益84億4000万円(20.3%減)、経常利益83億9900万円(17.6%減)、四半期純利益56億5400万円(18.2%減)だった。

営業利益率、経常利益率ともに8.1%。

コメリグループの店舗は大型のパワー(PW)、ハードアンドグリーン(HG)、プロ(PRO)、アテーナ(AT)の4つのフォーマットで構成される。

同社グループは、昨年4月に「中期経営計画」(2023年3月期~2025年3月期)を策定し、2025年3月期に売上高4180億円、ROA・ROE8.0%以上の目標数値を掲げた。

計画の達成に向け、4つの重点施策である「成長基盤投資(出店・物流・情報・人材)」、「暮らしを守り・育てる商品開発」、「チェーンリフォーム」、「ネットとリアルでより身近に」を策定し、取り組みをスタートさせている。

コメリの核カテゴリーである、園芸植物関連、ガーデニング・家庭菜園資材は、4月、5月共に天候不順の影響を受け、前年同時期の売上げを下回った。肥料は、価格改定の報道を受けて、駆け込み需要があった前年の反動で、今年は買い控えが発生し、販売が減少した。

一方、農薬・刈払機などの農業事業者向けの商品や、ネジ・釘・基礎資材といったプロ向けの工具消耗品は、堅調に推移した。また、ペット用品・カー用品部門は、PBの新商品がヒットし、好調に推移した。

重点施策として進めている自社開発商品は、顧客の潜在ニーズを具現化させる商品開発に努めている。PB商品の売上高構成比率は、前年同期比1.1%増の49.9%まで高まった。

リフォーム事業では、1200以上のコメリ全店舗でリフォームサービスや住まいのメンテナンスサービスを受付けできる体制を整えた。今年2月から放映しているTVCMの効果もあり、受付・契約件数共に堅調に推移している。

eコマース事業は、店舗数メリットを活かし、店頭受取比率81%に達するBOPIS(Buy Online Pick up In Store)の取り組みを行い、アプリと連携したキャンペーンなどの販売促進に努めた。

第1四半期期間中は、ハード&グリーン3店舗を新規出店し、ハード&グリーン1店舗を閉店した。6月30日時点の店舗数はパワー94店舗、ハード&グリーン1105店舗、PRO12店舗、アテーナ5店舗、合計1216店舗となった。

通期は、売上高3860億円(1.7%増)、営業利益270億円(3.6%増)、経常利益271億円(5.0%増)、当期純利益173億円(1.2%増)を見込む。

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