三越伊勢丹news|第1Q売上高1187億円16.8%増・経常利益123.1%増
(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、細谷敏幸社長)が、2024年3月期第1四半期の決算を発表した。
売上高は1186億8000万円(前年同四半期比16.8%増)、営業利益は86億5400万円(118.3%増)、経常利益は101億0100万円(123.1%増)、四半期純利益は68億0500万円(20.4%増)となった。
営業利益率は7.3%、経常利益率は8.5%。
主力の百貨店業は、売上高989億9500万円(7.9%増)、営業利益67億0200万円(244.7%増)。国内百貨店では、首都圏店舗を中心に入店客数が伸長し増収増益となった。夏物衣料や化粧品、宝飾など幅広い商品の売上げが大幅に伸びた。とくに、伊勢丹新宿本店は外商顧客の売上が増加し、第1四半期累計期間として過去最高の売上げを更新した。
免税売上高は、ラグジュアリーブランドなどの高額品が好調で、全店舗で大幅に伸長した。6月単月としては、国内百貨店計で2018年度実績を超え、第1四半期累計期間でも2018年度実績並みまで回復している。
海外事業は、一部エリアでは消費トレンドが落ち着いてきた。アセアン店舗計は好調に推移し増収増益となった。
クレジット・金融・友の会業は、売上高78億0800万円(6.0%増)、営業利益11億0600万円(3.2%増)。(株)エムアイカードでは、グループ百貨店でのクレジットカード取扱高が伸長した。航空・旅行・飲食領域を中心にグループ外での利用も広がった。
不動産業は、売上高49億9100万円(16.1%増)、営業利益4億8700万円(53.6%減)。テナントの入れ替えにより賃料収入が減収となった。(株)三越伊勢丹プロパティ・デザインでは、高品質な内装や家具製作を強みとする建装事業の強化により、ホテル・オフィス・商業施設などからの受注が増加し、大幅な増収となった。
その他の事業は、売上高200億4200万円(96.9%増)、営業利益2億6800万円(前年同四半期は営業損失1憶6800万円)。
広告業の(株)スタジオアルタでは、主力事業の屋外広告事業が堅調だった。また、グループ百貨店のデジタルサイネージや懸垂幕等の広告営業を統合したことで大幅な増収増益となった。
旅行業の(株)三越伊勢丹ニッコウトラベルでは、三越創業350周年における国内・海外旅行企画が好調で大幅な増収となった。
(株)エムアイフードスタイルでは、独自性の高いプライベートブランドを中心とする高品質な食品スーパーマーケット「クイーンズ伊勢丹」を17店舗運営している。10月には「クイーンズ伊勢丹新小岩店」のオープンを予定している。
通期は、売上高5150億円(5.7%増)、営業利益380億円(28.3%増)、経常利益400億円(33.3%増)、当期純利益300億円(7.3%減)を見込む。