三越伊勢丹news|第2Q売上高2485億円11.5%増・経常利益140.1%増         

(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、細谷敏幸社長CEO)が 2024年3月期第2四半期の決算を発表した。

4月1日~9月30日の連結業績は、売上高2485億1800万円(前年同四半期比11.5%増)、営業利益201億9000万円(125.7%増)、経常利益229億0700万円(140.1%増)、四半期純利益148億6500万円(91.3%増)と増収増益だった。

営業利益率は8.1%、経常利益率は9.2%。

主力の百貨店業は、売上高2085億2600万円(7.5%増)、営業利益167億8600万円(227.0%増)。国内百貨店では、首都圏店舗を中心に入店客数が伸長し増収増益となった。宝飾品やラグジュアリーブランドなどの高額品だけでなく、化粧品や食品など幅広いアイテムが好調に動き、総額売上高はコロナ禍からの反動で大きく伸長した前年実績をさらに上回り、前年同期比2桁以上の増収となった。

エムアイカード会員獲得、三越伊勢丹アプリのダウンロード数拡大などに引き続き取り組んだ結果、同社が識別できる顧客(識別顧客)の数は順調に拡大し、外商顧客を含めた識別顧客による総額売上高(国内百貨店合計)も前年同期実績を上回った。

免税売上高については、訪日外国人顧客のニーズを見越したラグジュアリーブランドのハンドバッグや宝飾品などの高付加価値商品の品揃え強化が奏功し、首都圏の都心店舗だけでなく地域百貨店においてもコロナ禍前の2018年度実績を上回る水準まで回復した。当第2四半期連結累計期間における国内百貨店合計の免税売上高は過去最高額を更新した。

オンライン事業ではカテゴリー別のサイトを中心に取り組みを強化しており、化粧品(meeco)、ふるさと納税などのサイトが前年同期実績を2桁以上上回るなど堅調に推移した。これらの結果、首都圏の株式会社三越伊勢丹が大幅な増収となった。特に伊勢丹新宿本店の単月の総額売上高は2022年4月以降、18カ月連続でコロナ禍前の2018年度の同月実績を上回って推移しており、当第2四半期連結累計期間において過去最高額を更新した。

海外事業は、ゼロコロナ政策からの転換を受け中国国内各店舗の売上げが前年同期比でプラスに転じたほか、マレーシアや米国の店舗では改装が寄与し前年実績を上回るなど概ね堅調に推移した。

クレジット・金融・友の会業は、売上高156億7100万円(6.4%増)、営業利益14億1100万円(18.0%減)。(株)エムアイカードでは、グループ百貨店での売上回復やグループ外での利用増などによりカード手数料収入が拡大し、増収となった。一方、将来を見据えた基幹システム更改に伴う減価償却費増などの要因により当第2四半期連結累計期間においては減益に転じている。

不動産業は、売上高110億0300万円(21.5%増)、営業利益12億3700万円(41.3%減)。テナントの入れ替えにより賃料収入が減収となった。(株)三越伊勢丹プロパティ・デザインでは、高品質な内装や家具製作を強みとする建装事業の強化により、ホテル・オフィス・商業施設などからの受注が増加し、大幅な増収となった。

その他の事業は、売上高424億8000万円(33.1%増)、営業利益6億6400万円(前年同四半期は営業損失1憶6500万円)。
(株)エムアイフードスタイルの損益が前年度の期中(2022年7月)から連結業績に加わり、このセグメントにおける当第2四半期連結累計期間の総額売上高を大きく押し上げている。エムアイフードスタイルは、独自性の高いプライベートブランドを中心とする高品質な食品スーパーマーケット「クイーンズ伊勢丹」17店舗の運営や食品のOEM製造などを手掛けている。

旅行業の(株)三越伊勢丹ニッコウトラベルでは、三越創業350周年における国内・海外旅行企画が好調で大幅な増収となった。コロナ禍において固定費を徹底して削減し、損益分岐点を引き下げたことで収支が大きく改善し、4年ぶりに黒字転換した。

メディア事業の(株)スタジオアルタでは、グループ総合ハウスエージェンシー化に向けた取り組みの第一歩として百貨店の広告メディア販売事業を同社に統合したことと、クリエイティブ事業(広告・装飾の制作)の拡大などにより大幅な増収増益となった。

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