スーパーバリューnews|第3Q売上高512億円2.1%増も損失/4カ年中計公表

(株)スーパーバリュー(埼玉県上尾市、内田貴之社長)は2024年2月第3四半期決算は売上高512億1900万円(前年同期比2.1%増)、営業損失17億6400万円(前期は14億7200万円損失)、経常損失16億9100万円(13億9700万円損失)、四半期損失17億4700万円(14億4100万円の損失)となった。

主な取り組みとして、親会社である(株)OICグループの子会社である(株)ロピアとのシナジー効果の早期発揮に向けてさまざまな施策を進めている。

売上高は、チラシ販促・インプロにより「安さ」を打ち出し、EDLPを展開しつつ、販売価格をコントロールすることで、集客及び売上高の回復に努めた。また、ロピアとの共同開発によるモデル店として、4店舗をリニューアルオープンした。

当該店舗改装の間、延べ約5か月半の臨時休業や春日部武里店の閉店があったが、リニューアルオープン後は、スーパーマーケット部門の売上高が伸長した。ホームセンター部門は売場面積を縮小し、売れ筋商品群を選定した売場づくりをした結果、売上高は2.1%増となった。

利益面では、円安等による原材料価格及び仕入原価の上昇等もある中、生鮮の精肉・鮮魚は、5月中旬に自社加工センターからロピアの加工センターへ集約が完了したことで効率化を推進した。青果は9月より安定供給及び原価低減のため、ロピアと共同でグループ子会社からの供給を開始した。

また、グロッサリは、引き続きグループ子会社からのロピアのPBの直接仕入の強化やロピアとの商品仕入先の共有等による商品仕入先等の見直しを進め、ホームセンター商品は、販売商品の改廃や在庫の適正化、値引きロス・廃棄ロスの削減による利益改善等を進めましたが、店舗改装や閉店に伴いセールを実施したことで売上総利益率は前年同期比で0.2ポイント下回る19.9%となった。

経費面では、店舗オペレーションの再度の見直しによる作業効率の改善と標準化を進めたが、光熱費等の高騰や4店舗の店舗改装経費2億3000万円の発生、また、2023年11月8日付で公表した業務委託契約に基づく対価発生により、販売費及び一般管理費は前年同期比3.6%増となった。

店舗展開では、新規出店はないが、ロピアとのシナジー効果の発揮を目的とした店舗改装を杉並高井戸店(4月)、9月13日付で戸田店(9月)、等々力店(7月)、府中新町店(11月)の4店で実施した。等々力店、府中新町店ではグループ子会社である(株)アキダイとコラボした青果テナントを出店した。一方、不採算店舗対策として、賃貸借契約満了に伴い9月に春日部武里店を閉店した。

スーパーバリューは1月15日、2024年2月期から2027年2月期までの4カ年を期間とする中期経営計画を発表した。店舗改装モデルの構築、生鮮商品とPBについて、グループ子会社からの仕入れ強化などロピアとのシナジー効果をより発揮するための施策が中心となっている。

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