H2Onews|第3Q売上高4955億円4.3%増/インバウンド売上高が過去最高

エイチ・ツー・オーリテイリング(株)(大阪市北区、荒木直也社長)が2024年3月期の第3四半期決算を発表した。

売上高は4954億6400万円(前年同期比4.3%増)、営業利益は221億8400万円(134.0%増)、経常利益は239億1900万円(105.4%増)、四半期純利益は177億7200万円(62.2%増)だった。

営業利益率は4.5%、経常利益率4.8%。

百貨店事業では高額商材の売上げが好調なうえ、コロナ禍からの回復に伴う入店客数の増加によって国内売上高は堅調に進捗した。インバウンド売上高は円安の影響もあって過去最高となった。その結果、百貨店事業の総額売上高は4246億6300万円(前期比116.3%)、営業利益は167億5500万円(213.3%)となった。

阪急本店では、全てのカテゴリーが前年を上回って推移した。化粧品を含めファッション全般が好調で、特にジュエリーや時計、ラグジュアリーブランドファッション等が好調なインバウンドが売上げを押し上げた。

食品事業では曜日販促による集客施策に加え、惣菜・PB商品や重点販売商品の取り組みを強化した。総額売上高は3236億3300万円(102.6%)、営業利益は72億1800万円(158.5%)だった。

イズミヤ・阪急オアシス(株)の既存店売上高は104.0%(客数101.9%、客単価102.0%)、(株)関西スーパーマーケットの既存店売上高は104.4%(客数100.4%、客単価104.0%)となった。両社ともに値上げの影響による客単価上昇と客数の回復によって前年を上回った。

商業施設事業の総額売上高は243億8400万円(88.7%)、営業利益29億2800万円(174.2%)。ホテルを運営する(株)大井開発では、ビジネス・観光ともに宿泊需要が回復し、客室稼働率が90%を超えて推移した。

イズミヤのショッピングセンター運営と衣料品・住居関連品販売およびテナント管理を行う(株)エイチ・ツー・オー商業開発は、収益力強化、費用の適正化、地域との連携強化による差別化に取り組んだ。イズミヤショッピングセンターの店舗閉鎖や直営売場の縮小によって減収となったものの、経費の抑制やテナントの売上拡大に向けた取り組みや新規イベント区画の設置が計画以上に進捗した。

その他事業は、総額売上高289億5800万円(108.8%)、営業利益14億1900万円(前期は営業損失23億1800万円)だった。

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