マックスバリュ東海news|23年度営業収益3667億円4.5%増・経常31.4%増

マックスバリュ東海(株)(静岡県浜松市中央区、作道政昭社長)の2024年2月期は、営業収益が3667億4200万円(前期比4.5%増)、営業利益134億8200万円(30.9%増)、経常利益135億1600万円(31.4%増)、純利益83億1300万円(34.7%増)の増収増益だ。

営業利益率、経常利益率ともに3.7%。

全店売上高の前期比は104.6%、既存店売上高では103.5%と好調。なお、既存店売上高前期比は、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号)等を適用していない数値だ。

営業面では、時間帯に応じた品揃えや鮮度・でき立て商品の訴求といった基本の徹底に注力した。デリカ商品、冷凍食品、小容量商品、「トップバリュ」商品を強化した。冷凍ケースは63店舗で入れ替えを実施するなど、成長カテゴリー商品の販売強化に取り組んだ。そのうえで、火水曜市や感謝デーといった得意日の販促、イオンのトータルアプリ「iAEON」の値引きクーポン配信など、デジタル販促で集客を図った。

生産性向上の取り組みも加速化している。キャッシュレスセルフレジは79店舗で導入し、導入店舗数を計230店舗まで拡大している。また日本気象協会が提供する気象予測データを活用した生鮮食品の自動発注支援システムを全店舗の農産部門に導入し、発注精度の向上による在庫量の適正化と発注業務の負担軽減に取り組んだ。さらに長泉工場(静岡県駿東郡長泉町)では惣菜自動盛付ロボットの新規ラインを導入。あわせて新規の計量システムを実装している。

2022年に静岡県で運行を開始した移動スーパーは、三重県での初稼働を含む11台の運行を開始して計17台の運行体制となった。一方ネットスーパー事業は、新規に1拠点を開設し、計26拠点での体制。無人店舗「Maxマート」は計47店へと拡がった。「Uber Eats」の商品配達サービスの拠点は、4県下への新規展開を含めた39拠点を開設している。

マックスバリュ東海が注力する「じもの」商品は、昨年に続き「じもの商品大商談会」をリアルとオンラインで同時開催して、店舗従業員が選定した商品を自店で展開する取り組みや、「あなたが選ぶ!じものスター誕生」を静岡県・三重県で実施した。同じく同社が推進する「ちゃんとごはん」は、3拠点目となる「ちゃんとごはんSTUDIO」を開設し、食と健康に関する情報発信や料理体験の場の提供拡大に努めた。「ちゃんとごはん」とは健康的な食生活の提案や、食事バランスを考慮した弁当や惣菜の紹介する活動の総称だ。

2023年度は7店舗を新規開設し、6店舗の改装を実施した。国内事業における店舗数は静岡県106店舗、愛知県55店舗、三重県48店舗、滋賀県6店舗、岐阜県8店舗、神奈川県16店舗、山梨県1店舗の計240店舗。

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