ビックカメラnews|第2Q売上高4475億円9.8%増・経常利益30.2%増
(株)ビックカメラ(東京都豊島区、秋保徹社長)が2024年8月期第2四半期の決算を発表した。
2023年9月1日~2024年2月29日の連結業績は、売上高4475億2400万円(前年同期比9.8%増)、営業利益97億5400万円(32.1%増)、経常利益109億6300万円(30.2%増)、四半期純利益55億5400万円(32.1%増)の増収増益となった。
営業利益率2.2%、経常利益率2.4%。
家電小売業界における売上げは、スマートフォンなどが好調だったが、洗濯機、冷蔵庫、テレビ、パソコンやゲームなどが低調であったため、総じて低調に推移した。
同社グループは「専門性と先進性で、より豊かな生活を提案する、進化し続けるこだわりの専門店の集合体」と定めた企業理念のもと、経営戦略として「ビックカメラらしい強い店舗を取り戻す」を掲げる。その実現に向けて「人を成長の原動力とする」を筆頭に、「強い店舗の再構築」「収益構造の抜本的見直し」「中長期の成長戦略」を4大施策として取り組んでいる。
新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込んでいた免税売上高は、足元ではコロナ前の水準まで回復した。
物品販売事業は、売上高4412億2100万円(前年同期比10.0%増)、経常利益99億5500万円(37.9%増)だった。部門別の売上げ状況と構成比は、音響映像(カメラ、テレビ、レコーダーなど)が582億4500万円(13.0%)、家庭電化(調理、美容家電など)が1191億8300万円(26.7%)、情報通信(携帯電話、PCなど)が1634億8000万円(36.5%)、その他(酒類、化粧品、ドラッグ関連など)が1002億8500万円(22.4%)となっている。
店舗展開については、グループ会社の(株)コジマが、2023年11月23日に「コジマ×ビックカメラ 新さっぽろデュオ店」(北海道札幌市)を出店した。また、ビックカメラと日本空港ビルデング(株)との合弁会社であるAir BIC(株)が臨時休業していた「Air BicCamera 那覇空港店」(沖縄県那覇市)を、4月1日から営業を再開した。通期の業績予想について、売上高9040億円(10.8%増)、営業利益195億円(37.2%増)、経常利益214億円(29.2%増)、当期純利益88億円(199.6%増)に上方修正した。