ヤマダnews|売上高1兆5920億円0.5%減/経常利益470億円6.0%減
(株)ヤマダホールディングス(群馬県高崎市、山田昇会長兼社長)の2024年3月期決算は売上高1兆5920億0900万円(前年同期比0.5%減)、営業利益414億8900万円(5.8%減)、経常利益470億3700万円(6.0%減)、当期純利益240億5500万円(24.4%減)となった。営業利益率は2.6%(2.8%)、経常利益率は3.0%(3.1%)。( )は前年数値。
期中は大型店舗の「LIFE SELECT」の展開を推進した(2024年3月末現在、全国32店舗)。この大型店舗をコアとしたエリア店舗開発の下、インターネット販売と店舗が融合したYAMADA web.com店、リユース・アウトレット店、既存のテックランド、LABIの各業態の店舗ネットワーク構築を進めた。販売シェアの拡大推進は堅調に推移している。
また、Eコマースについては、自社ECサイトの刷新、店舗DX推進による顧客の利便性と生産性向上を進めている。SPA商品は、顧客の声をダイレクトに活かした多様な商品を開発して、好調に推移した。
一方で今期は、経済・社会情勢に起因する家電の買い控えや来店客数の減少等、家電小売業界は総じて厳しい状況にあった。
主力のデンキ事業の売上高は1兆2911億9400万円(1.6%減)、営業利益は326億1900万円(0.9%増)。
住建事業の売上高は2795億3000万円(2.6%増)、営業利益は56億3000万円(34.3%減)となった。中古再販・分譲が好調に推移したことによって増収となった。しかし組織や営業拠点統廃合によって一時的な販売機会ロスが発生し、さらに住宅資材原価上昇と調達の不安定化によって機会ロスは生まれ、粗利益率が減少した。それらが減益要因となった。