綿半news|売上高1281億円4.6%減・経常利益32億円5.9%増

綿半ホールディングス(株)(長野県飯田市、野原勇社長)が2024年3月期決算を発表した。売上高が1280億円7200万円(前期比4.6%減)、営業利益28億2200万円(17.5%増)、経常利益32億3700万円(5.9%増)、純利益は18億5400万円(12.2%増)となった。

同社は小売事業と建設事業、貿易事業などを展開しているため、ホールディングス全体での収益状況は建設事業などの影響を受けている。

営業利益率は2.0%(1.8%)、経常利益率は2.0%(2.3%)。( )は前期数値。

主な事業別では、小売事業は、スーパーセンター、ホームセンター、食品スーパー、ドラッグストア、インターネット通販等多様な業態を展開している。重点施策として、「店舗改装・新業態の開発を継続して推進」「流通網の拡大」「オリジナル商品開発・SPA化の加速」に取組んだ。

「店舗改装・新業態の開発を継続して推進」の取組みでは、昨年6月に人とペットのための総合ドラッグストア『ウェルネスライフガーデン』をオープンした。また、今年3月には綿半ホームエイド庄内店をリニューアルオープンし、ペット商品や職人向け資材を拡充した。同店は綿半全店で最大のペット売場を有し、無料の小型犬用の室内ドッグランも新設した。

「流通網の拡大」では、世界各地から食料品を直接仕入れるなど、新たな仕入先の開拓に注力した。魚介類の仕入れでは、漁船で採れた魚を丸ごと買付ける「一船買い」の取組みも行った。また、他社と共同配送・共同仕入れを開始することで物流の効率化を図り、高鮮度の商品を提供できる仕組みを整えた。今年4月1日に稼働した自社の新物流センター(長野県飯田市)を活用し、さらなる商品数の拡大・原価低減を進める。

「オリジナル商品開発・SPA化の加速」では、食品や日用品、ペット用品等オリジナル商品の開発を加速、売場拡充を行い好調に推移した。また、AI・IoT等の活用により養豚業のDXを支援する(株)Eco-Porkと資本業務提携を締結した。将来的には店舗で販売する国産豚肉を自社で賄える年間6000頭の出荷を目指し、筑北村豚舎の新設を進める。その他、顧客の生活応援のため、生活必需品600商品の値下げを行った。

小売事業の売上高は788億6800万円(1.6%増)、セグメント利益は物流効率化やオリジナル商品開発等が寄与し13億6000万円(78.4%増)となった。

建設事業では前期に大型物件が集中した影響による反動減及び住宅市況の低迷等により、売上高は403億2400万円(18.7%減)、セグメント利益は11億5400万円(38.9%減)となった。

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