はるやまnews|売上高359億円2.6%減・経常利益13億円12.4%増/減収増益
(株)はるやまホールディングス(岡山県岡山市、中村宏明社長)の2024年3月期決算は売上高359億1500万円(前年同期比2.6%減)、営業利益9億2700万円(25.3%増)、経常利益12億5600万円(12.4%増)、当期純利益は4億0500万円(64.2%増)となった。
営業利益率2.6%(2.0%)、経常利益率3.5%(3.0%)。( )は前年数値。
概況では、前年同期に比べ、売上高は9億7700万円、売上総利益は5億1300万円減少したが、不採算店の退店による賃借料の削減、デジタル広告への移行による宣伝費等の削減を進め、販売費および一般管理費を7億0100万円削減した。以上によって、増益を確保した。
売上げ面では、物価上昇による節約志向に加え、冬物商戦では暖冬の影響を受け、厳しい経営環境のまま推移した。コロナ禍を経て、テレワークの浸透やビジネスウェアのカジュアル化により消費者のニーズは多様化していることを踏まえ、はるやまでは既存のビジネスウェア部門において、「科学で、着るを変えていく。」をコンセプトにテクノロジーブランディングを始動した。
この取り組みでは、機能性・着心地の良さ等の商品の付加価値をアピールすることに注力し、割引プランや販売価格の見直しを行った結果、顧客の買い上げ単価は堅調に推移した。
また、継続した「健康」をキーワードとして、鍛えないジム「HAL ストレッチ西長瀬店」を岡山県内にオープンするなど既存のビジネスウェア部門だけではなく、顧客のライフスタイルに合わせたサービス提供に取り組んだ。
出退店はグループ全体で6店舗新規出店および10店舗閉店(うち3店舗移転)。期末の総店舗数は374店舗。