U.S.M.Hnews|第1Q営業収益1756億円0.2%増・経常利益82.9%減

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(株)(東京都千代田区、藤田元宏社長、略称:U.S.M.H)が2025年2月期第1四半期の決算は、営業収益が1756億3500万円(前年同四半期比0.2%増)、営業利益が5800万円(95.0%減)、経常利益1億9900万円(82.9%減)、四半期純損失が11億1200万円(前年同四半期は4億0200万円)となった。

グループ全体では、新規に2店舗を出店し、既存店の大型活性化を8店で実施した。営業収益は、マルエツの収益改善が貢献して0.2%増となった。また売上総利益、営業総利益とも0.2%増。一方、販管費は、電力使用量の抑制や省エネ対策投資の強化等で電気料の抑制を図った。コスト上昇については労務費や物流費がアップした。また、ECの利便性向上対策、セルフレジを含む決済機能の強化策や販促強化およびマルエツ草加デリカセンターなどの投資に伴う減価償却費が増加したため、販管費は2.3%増となった。

商品別売上高と構成比、粗利益率では生鮮食品810億5800万円(0.9%増、47.3%、28.2%)、一般食品848億9600万円(前年と同じ、49.6%、26.0%)、生活用品52億5600万円(0.9%減、3.1%、30.7%)。

事業会社別でみると、(株)マルエツは営業収益971億5800万円(3.2%増)。営業利益15億9200万円(68.0%増)、経常利益16億4700万円(75.6%増)となった。「マルエツ草加デリカセンター」を稼働し、オリジナル商品を「まいごころ」「うまごころ」としてブランド化し、販売を始めた。

新規出店は、マルエツ上井草駅前店を5月にオープンし、既存店は7店舗で活性化を行った。また、セルフレジを累計222店舗、電子棚札を累計123店舗へ拡大するなど、生産性の向上を進めた。

(株)カスミは営業収益674億7600万円(3.1%減)、営業損失4億8100万円、経常損失3億9900万円では、「Scan&Goカード」「ignica(イグニカ)ポイント」の販売施策を継続する一方、消費頻度の高い商品の店頭価格の引き下げを行い、買上げ点数の向上に注力した。3月には千葉県茂原市内5店舗目となるフードスクエア東茂原店をオープンしたほか、店舗活性化を5店舗で実施した。移動スーパーは68車両まで配置した。「Scan&Go ignica」の決済機能を利用した無人店舗「オフィススマートショップ」を200拠点に拡大した。

マックスバリュ関東(株)は営業収益109億2000万円(1.3%減)、営業利益1200万円(39.3%減)、経常利益1100万円(24.4%減)では店舗活性化を2店舗で実施し、青果・鮮魚部門での「対面販売の強化」、こだわり商品である「MeetsValu(ミーツバリュ)」の展開拡大、「生鮮惣菜の強化」を実施した。また、生産性向上対策として、セルフレジを22店舗、電子棚札を5店舗に拡大した。さらに、既存店舗外での収益拡大施策として無人店舗を6店舗出店した。

店舗面ではマルエツが1店舗、カスミが1店舗を新設した。一方、マルエツ、カスミがそれぞれ1店舗を閉鎖し、期末のグループ店舗数は529店舗となった。

USMHは4月18日に(株)いなげやとの経営統合契約を締結し、2024年11月の経営統合に向け具体化を推進している。経営統合を契機に、グループ売上高1兆円、1000店舗体制を目指し、商品の共同調達、物流・プロセスセンターの整備、バックオフィスのコスト削減、キャッシュレスやポイントカード等の共同施策、ネットビジネスの開発や拡大など、グループとして経営の効率化とシナジーの創出を図る。

関連カテゴリー

決算 最新記事

一覧

最新ニュース

一覧