三越伊勢丹news|第1Q売上高1297億円9.3%増・経常利益110.0%増

(株)三越伊勢丹ホールディングス(東京都新宿区、細谷敏幸社長)が2025年3月期の第1四半期決算を発表した。

4月1日~6月30日の業績は、売上高1296億9400万円(前年同四半期比9.3%増)、営業利益188億6800万円(118.0%増)、経常利益212億0900万円(110.0%増)、四半期純利益137億0200万円(101.3%増)と増収、大幅増益となった。

営業利益率は14.5%、経常利益率は16.4%。

主力の百貨店業は、売上高1076億6800万円(8.8%増)、営業利益157億1600万円(134.5%増)。国内百貨店では、円安や株高の影響により国内旅行者や訪日外国人観光客が増加し、首都圏店舗を中心に入店客数が伸長し増収増益となった。

免税売上高については、首都圏店舗のみならず地域店舗でも大幅に伸長した。4月と5月においては、単月で過去最高売上高を更新しており、6月も同水準で推移した。

海外事業は、米国とマレーシアの店舗で、売上げと営業利益がともに計画を上回り好調に推移した。なお、4月に中国・天津市の2店舗「天津伊勢丹」と「天津濱海新区伊勢丹」を、6月に中国・上海市の店舗「上海梅龍鎮伊勢丹」を賃貸借契約満了に伴い閉店した。

クレジット・金融・友の会業は、売上高82億5700万円(5.7%増)、営業利益21億5300万円(94.6%増)。(株)エムアイカードでは、グループ百貨店でのクレジットカード取扱高が堅調に推移したことに加え、分割払いの利用増による割賦手数料が拡大したことで、収入が前年を上回った。また、新しい金融サービスとして伊勢丹新宿本店において時計の保証サービス「ISETAN MITSUKOSHI WATCH GUARANTEE」を1月からスタートさせており、取り扱いブランド数の拡大や百貨店スタッフと連携した拡販強化により、計画を上回る加入件数で推移している。

不動産業は、売上高64億7600万円(29.8%増)、営業利益7億0900万円(45.7%増)。(株)三越伊勢丹プロパティ・デザインでは、高品質な内装や家具製作を強みとする建装事業において、大型開発案件のホテルやオフィス、ブランドショップの改装などの受注が増加したことにより大幅な増収増益となった。

その他の事業は、売上高213億9900万円(6.8%増)、営業利益2億3400万円(12.8%減)。

広告業の(株)スタジオアルタでは、主力事業の屋外広告事業が堅調だった。また、グループ百貨店のデジタルサイネージや懸垂幕等の広告営業を統合したことで大幅な増収増益となった。

旅行業の(株)三越伊勢丹ニッコウトラベルでは、海外旅行が本格的に復活した。海外募集型企画旅行で同社独自の欧州リバークルーズの催行本数を増やしたことや、百貨店の外商顧客を中心とする受注型企画旅行が好調に推移したことで、大幅な増収につながった。

(株)エムアイフードスタイルでは、独自性の高いプライベートブランドを中心とする高品質な食品スーパーマーケット「クイーンズ伊勢丹」を18店舗運営している。今冬には「クイーンズ伊勢丹十条店(仮称)」のオープンを予定している。

通期は、売上高5560億円(3.6%増)、営業利益720億円(32.4%増)、経常利益770億円(28.6%増)、当期純利益580億円(4.4%増)を見込む。

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