スーパーバリューnews|売上高351億円3.2%増・経常損失9億円/中計見直し
(株)スーパーバリュー(埼玉県上尾市、内田貴之社長)の2025年2月期中間決算は売上高350億9100万円(前年同期比3.2%増)、営業損失8億9000万円(前年同期は営業損失9億0300万円)、経常損失8億5300万円(経常損失8億5600万円)となった。また、店舗閉店に伴う固定資産除却損および店舗閉鎖損失を特別損失に1億7400万円計上したことにより、中間純損失は9億0900万円(中間純損失9億円)となった。
期間中、チラシ販促・インプロにより「安さ」を打ち出し、スーパーマーケット商品ではEDLP(エブリデー・ロー・プライス)を展開しつつ、販売価格をコントロールすることで、集客および売上高の回復に努めた。
また、ロピアとの共同開発によるモデル店の構築として、松原店をリニューアルオープンした。同店の改装に伴う約1カ月間の臨時休業に加え、朝霞泉水店、上尾小泉店及び荒川一丁目店の閉店や松戸五香店のホームセンターの閉所、閉店に伴うセールおよび異常気象による猛暑やゲリラ雷雨等の影響があった。一方、前年度にリニューアルオープンした6店舗が貢献して増収となった。
利益面では、円安等による原材料価格及び仕入原価の上昇等もある中、生鮮の精肉・鮮魚では、ロピアの加工センターから全店舗へ供給の拡大を促進し、安定供給および原価低減を進めた。また、グロサリーでは、グループ子会社からのロピアのプライベート商品の直接仕入の拡大を促進し、ロピアとの商品仕入先の共有等による商品仕入先の見直しを継続して進めた。
ホームセンター商品では、販売商品の改廃や在庫の適正化等による利益改善等に取り組んだが、原材料価格および仕入原価上昇への対策や閉店に伴うセールなどにより、売上総利益率は前年同期比で0.3ポイント下回る20.0%となった。
2023年6月に会員カードのポイント付与を見直し、大規模・中規模投資による改装モデル店では廃止したほか、ホームセンターを除く同改装モデル店ではクレジット決済も廃止したことで、収益改善に取り組んだ。
経費面では、店舗オペレーションの見直しによる作業効率の改善と標準化を進め、徹底した経費節減に取り組んだ。
スーパーバリューは2024年1月15日付けで公表した2027 年2月期までの中期経営計画の見直しと今期業績の修正を発表した。2025年2月期の売上高670億5700万円、営業損失 19億6700万円 、経常損失18億9200万円 、純損失25億1800万円としている。