コメリnews|第2Q営業収益1988億円2.3%増・経常利益5.4%増の増収増益

(株)コメリ(新潟県新潟市、捧雄一郎社長)が2025年3月期の第2四半期決算を発表した。

4月1日~9月30日の連結業績は、営業収益1988億0400万円(前年同期比2.3%増)、営業利益148億1600万円(7.2%増)、経常利益145億6300万円(5.4%増)、中間期純利益95億6200万円(3.5%増)の増収増益だった。

営業利益率7.5%、経常利益率7.3%。

第1四半期は、期間を通じて天候が安定したことにより、コメリの主力カテゴリーである大袋肥料・農薬・刈払機などの農業者向けの商品や野菜苗・種などの家庭菜園商品が堅調に推移した。5月・6月はともに気温が高い日が続いたことで、エアコン・遮光用品の動き出しが早く、夏物関連商品を中心に好調に推移した。

第2四半期は、8月に南海トラフ地震臨時情報の発表や台風10号発生の影響を受け、家具固定ポール・懐中電灯・電池・養生テープなどの防災・補修用品のニーズの高まりがあった。一方、9月は記録的な残暑と中旬の天候不順の影響を受け、ガーデニング・家庭菜園に関する商品や殺虫剤・除草剤などは低調だった。注力しているプロの建設事業者が利用する、セメント・電材などの消耗品は期間を通じて堅調に推移した。

2024年問題への対応と、東海エリアへの出店強化を目的として、6月に国内12カ所目の物流拠点「静岡流通センター」を稼働させた。また、「コメリ (新)関西流通センター」の建設にも着工した。

PB商品については、売上高構成比がホームセンター開業以来、初めて50%に達した。カー用品ブランド「CRUZARD(クルザード)」やレジャー用品ブランド「Natural Season(ナチュラルシーズン)」は、ブランディングCMの放映やソーシャルメディアも絡めた重点販売を実施したことで好調に推移した。

リフォーム事業は、売上高前年同期比101.3%となった。全国のコメリ店舗で受付可能な住宅設備機器の取り付け・交換を行う「住急番取り付け」や、シロアリ・害虫駆除、庭木の手入れを行う「住急番サービス」の取扱高も堅調に推移している。政府の「住宅省エネ2024キャンペーン」の影響により、断熱内窓の取り扱い件数が大幅に増加した。また、専門性の高い知識の習得者であるリフォームマイスター2級の取得率は74.5%となった。今後もマイスター制度の促進で接客レベルの向上を図り、顧客の住まいの課題解決に努めた。

イーコマース事業の売上高前年比は110.9%と好調だった。エアコン・米保管庫などの大型商品を中心に販売を伸ばし、売上高比率は6.3%(0.8%増)となった。1200店超の店舗数を活かし、店頭受取比率80%に達するBOPIS(Buy Online Pick up In Store)の取り組みを行い、「店舗・ネット・アプリ」と連携した販売促進に努めた。

カード事業では自社発行しているコメリカード(クレジット機能)、アクアカード(プリペイド機能)などのカード会員数は、524万人(前年同期比23万人増)となった。コメリカードとアプリを連携させたスマホ決済サービス「コッコPay」や、カードタッチ決済サービスの導入を行い、キャッシュレスキャンペーンなどの販促に努め、決済手段の多様化を推進した。

店舗については、パワー4店舗、ハード&グリーン2店舗、PRO2店舗を新規出店し、ハード&グリーン6店舗を閉店した。9月30日時点の店舗数はパワー106店、ハード&グリーン1095店、PRO17店、アテーナ4店、合計1222店となった。

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