綿半news|第2Q売上高653億円5.3%増・経常利益41.4%増

綿半ホールディングス(株)(長野県飯田市、野原勇社長)が2025年3月期の第2四半期決算を発表した。

4月1日~9月30日の連結業績は、売上高652億7000万円(前年同期比5.3%増)、営業利益17億5500万円(70.0%増)、経常利益17億8300万円(41.4%増)、中間純利益12億4000万円(61.8%増)の増収、大幅増益だった。

営業利益率、経常利益率ともに2.7%。

小売業の売上高は395億4400万円(0.0%増)、セグメント利益は10億5200万円(88.2%増)。
小売事業では、スーパーセンター、ホームセンター、食品スーパー、ドラッグストア、インターネット通販など、多種多様な業態を展開する。「店舗改装・新業態の開発を継続して推進」「流通網の拡大」「オリジナル商品開発・SPA化の加速」を重点施策として取り組んだ。

「店舗改装・新業態の開発を継続して推進」の取り組みとしては、4月に鮮魚特化型食品スーパー「綿半フレッシュマーケット平島店」(愛知県一宮市)をリニューアルオープンした。また、「綿半スーパーセンター箕輪店」(長野県箕輪町)に世界の食材を取揃えた「ワールドマーケット」をオープンした。

「流通網の拡大」の取り組みとしては、4月に新物流センター(長野県飯田市)を稼働させた。魚介類の仕入れについては、漁船で採れた魚を丸ごと買い付ける「一船買い」のエリアを拡大するとともに、地元漁師との協業により、鮮度の高い商品をより安く提供する。

「オリジナル商品開発・SPA化の加速」の取り組みとしては、食品や日用品、ペット用品、日曜大工品など、幅広くオリジナル商品の開発を進めており、今期は600点以上の新規オリジナル商品を導入した。豚肉は自社農場「綿半ファーム」で生産しており、AI・IoTなどを活用した完全無人化・無臭農場の新設(長野県筑北村)を予定している。

建設事業の売上高は214億7400万円(17.6%増)、セグメント利益7億7400万円(271.0%増)。
建設事業では、木造建築、鐵構、屋根外装改修、自走式立体駐車場を展開しており、「木材の加工・流通網の構築」「商品開発の推進」「海外ネットワーク構築」を重点施策として取り組んだ。

「木材の加工・流通網の構築」では、4月に木材の製造販売を行う綿半建材(長野県松本市)が、9月に民有林の整備・国有林の施業請負による立木の伐採から販売を行う須江林産(長野県佐久市)がグループ入りした。2社のグループ入りにより、素材丸太の生産から製材への加工、流通まで一貫したサービスの提供が可能となった。

綿半建材がもつ木材の製造機能を活用し、生産性・加工能力の向上に取り組むとともに、木造住宅部門との連携強化を図っている。また、バイオマスチップの供給にも力を入れており、集材・破砕を行う拠点(長野県飯田市)を取得したほか、大型破砕機の導入による、チップの供給能力の増強を図っている。

「商品開発の推進」では、柱のない開放的な空間を短工期で実現した、木造システム建築「PREST WOOD」、介護施設・保育施設などの非住宅木造建築の開発や販売を行った。
「海外ネットワーク構築」では、近年の鉄骨需要の拡大と物件大型化に対応するため、ミャンマー、中国(大連)、ベトナムにCADセンターを開設し、教育プログラムによる設計支援の強化やDX化による作業効率化を図り、生産性向上に取り組んだ。
貿易事業の売上高は35億8000万円(4.4%増)、セグメント利益は3億7200万円(39.0%減)。
貿易事業では、世界20カ国以上から天然由来の医薬品・化成品原料の輸入販売、不妊治療薬の原薬製造などを行っており、「食品分野への進出」「肥料・飼料分野の拡大」「研究開発の推進」を重点施策として取組んだ。

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