ヤオコーnews|第2Q営業収益3595億円17.9%増・経常利益209億円8.0%増

(株)ヤオコー(埼玉県川越市、川野澄人社長)の2025年3月第2四半期決算は、連結営業収益が3595億4400万円(前年同期比17.9%増)、営業利益213億1600万円(9.6%増)、経常利益209億0700万円(8.0%増)、純利益144億2000万円(5.4%減)の増収増益。

営業利益率5.9%(6.4%)、経常利益率5.8%(6.3%)。( )は前年数値。

ヤオコー、エイヴイとも売上げ好調で、せんどうが連結子会社に加わったことで大幅な増収増益となった。売上総利益額は16.4%増。生産性改善のためのデジタル投資や賃上げなどによる人件費増により、販管費は18.4%増となったが増益を確保した。

既存店伸び率は6.3%増。内訳は客数3.5%増、客単価2.6%増、点数PI値(100人当たりの買い上げ点数)は0.6%減。一品単価3.2%増。ヤオコーが重視するKPIの一つである1㎞圏内商圏シェアは前年同期の17.1%から17.9%にアップした。

ヤオコー単体では「価値に集中する」をテーマに、「商品・販売戦略」「運営戦略」「育成戦略」「出店・成長戦略」の4つの戦略を進めている。

商品・販売戦略では、出店地域を南北に分けた営業政策によって顧客満足度向上を図っている。北エリアではミドルシニアに対応した日替わり強化、南エリアでは共働き世帯が多いことから平日は子ども向けメニューの提案と週末まとめ買いの強化を行う。

川野澄人社長は「南エリアが好調。販売面の施策の効果よりも消費が力強い。対して、北エリアは年金生活者が相対的に多いために収入が増えない世帯が多い上に競争が厳しい。売上げの伸び率では数%の差が出ている」と語った。

SPA型の商品開発では自社製造のローストビーフを使った差別化商品の展開拡大。また、PB商品は1296アイテム。前年同時期に対して64アイテムを削減したが、12.4%の売上増となった。アイテム数絞り込みによる売上拡大となった。「前年はスターセレクトが伸びたが今年はEverydayのベーシック商品が伸びた」と川野社長は語った。

運営戦略ではデジタル活用で改善を進めている。フルセルフレジ44店舗の導入により、15%強の省人化となった。また、デジタルプライサーを16店舗導入することで棚札の付け替え業務の削減を進めている。

育成戦略では人への投資を進め、正社員、パートタイマー社員ともに賃上げ6%を実施した。鮮魚、惣菜など付加価値部門には手当を設けた。個店経営を深化するために、十五夜企画など催事の社内コンテストの実施など売場づくりのレベルアップを進めた。

出店・成長戦略では、改装について、当初計画の2店舗から8店舗に増やす。上期は4店舗出店。期末はグループ計で239店舗となった。下期は4店舗の出店を予定する。

また、通期では営業収益7070億円(14.1%増)、営業利益314億円(7.1%増)、経常利益305億円(5.6%増)。増収増益を見込む。

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