丸井news|第2Q売上収益1240億円10.5%増・経常利益12.0%増
(株)丸井グループ(東京都中野区、青井浩社長)が2025年3月期の第2四半期決算を発表した。
4月1日~9月30日の連結業績は、売上収益1239億6000万円(前年同期比10.5%増)、営業利益215億0600万円(15.1%増)、経常利益196億6400万円(12.0%増)、中間純利益121億4900万円(5.9%増)と増収増益だった。グループ総取扱高は2兆3829億円で前年比10%増だった。フィンテックのカードクレジット取扱高が全体を牽引したことにより、半期としてのグループ総取扱高が過去最高となった。
営業利益率17.3%、経常利益率15.9%。
丸井グループは大きく分けて小売事業とフィンテック事業がある。牽引するのはフィンテック事業だ。
フィンテックセグメントの営業利益は224億円(6%増)で、前年を13億円上回った。戦略的に進めている「家計シェア最大化」の取り組みによって家賃払いやECでの利用、公共料金などの定期払いが伸長したことで、第2四半期のカードクレジット取扱高は1兆1122億円(9%増)、第2四半期累計では2兆1921億円(10%増)とそれぞれ過去最高となった。
分割・リボ取扱高は2082億円(11%増)と拡大し、流動化債権を含む分割・リボ払い残高は過去最高の4520億円(8%増)となった。
エポスカードの新規会員数は、前年から1万人減って39万人となった。期末会員数は、前年から30万人増えて過去最高の773万人となった。れまで事業の成長をけん引してきたゴールドカードに加えて、アニメを代表とする一人ひとりの「好き」を応援するカードの取り組みを強化している。「好き」を応援するカードの新規会員は、前年から1万人減って16万人となり、期末会員数は23万人増えて101万人となった。
一方、小売りセグメントの営業利益は33億円(67%増)で前年を13億円上回った。マルイ・モディ店舗においては、リアル店舗ならではの価値創出を目指し、「売ること」を目的としない体験型テナントやスクール、飲食・サービスなどの導入を進め、非物販テナントの面積構成は62%(4%増)となり、カテゴリー転換が着実に進んだ。新たなテナントの導入により店舗の未稼働区画の面積は減少し、施設のバリューアップが進んだことから、営業利益は3期連続の増益となった。
2022年からスタートしたマルイの出店サービス「OMEMIE(おめみえ)」は、全国のマルイ・モディの出店スペースの検索から契約までをオンラインで完結することができるサービスで、D2Cブランドや個人事業主などに活用されており、これまでマルイに出店したことのないテナントの導入につながっている。
ECについては、店舗と連動したイベント型のECの拡大に加え、Web系の専門人材を拡充し、ECサイトのUI/UX改善に取り組んだ。その結果、ECサイトの取扱高が11四半期連続で前年を上回り、第2四半期累計では112億円(5%増)となった。