北雄ラッキーnews|第3Q売上高269億円3.8%減・経常利益93.5%減
北雄ラッキー(株)(札幌市手稲区、桐生宇優社長)の2025年2月期の第3四半期決算は売上高269億3300万円(前年同期比3.8%減)、経常利益2500万円(93.5%減)、四半期純利益2400万円(90.1%減)となった。
北雄ラッキーは2024年2月期から2026年2月期までの中期3ヵ年経営計画の最中にあり、以下の項目に重点を置いている。
①差別化戦略としての6MD商品の強化(6MD商品政策の推進)
②来店頻度向上を目的とする販売力の強化
③マーケティング力強化によるファミリー顧客層の拡大
④ラッキー生鮮・デリカセンターの稼働に伴う商品供給の拡大と体制の確立
⑤ローコスト運営の徹底と業務効率の改善による生産性の向上
⑥財務体質の強化
①の商品政策面では、6つの商品政策の柱(6MD)のうち、特に「テイスティラッキー」(高品質商品)、「ナチュラルラッキー」(オーガニック食材など)の二つに重点を置いている。
②③では、従来のチラシ販促に加え、店頭におけるメニュー提案動画の配信やSNSを使った情報発信を組み合わせることで、ストアロイヤリティの向上を目指している。また、顧客の利便性向上の目安であるキャッシュレス決済比率は2024年11月末で65.2%となり、前年同月末の61.8%から3.4%改善した。
ファミリー顧客層の深耕については、前事業年度から設置したフードコーディネート部を中心とする新商品開発や、順次実施している店舗改装において、手に取りやすく、買い回りしやすい店舗づくりを行うなどの点に注力している。また、今年度より、顧客の決済の利便性向上、若年層およびファミリー顧客層の新規獲得などを目的として、dポイントを導入した。
④のラッキー生鮮・デリカセンターは2021年の稼働開始以来順次稼働率を上げ、商品製造を機械化集中でコスト削減を実現している。
⑤では、業務推進室によるオペレーション効率の分析を通じて、商品の自動発注をはじめとした業務の自動化および労働時間の最適化に取り組んでいる。また、前事業年度から開始した全店へのセミセルフ/フルセルフレジの導入やキャッシュレス決済端末の入れ替えが完了し、この設備更新により、待ち時間の短縮及び人件費の最適化に寄与している。
⑥について、前記の中期経営計画を実行することで収益力強化と自己資本比率向上等、財務体質の改善に努めている。