リテールパートナーズnews|第3Q営業収益1989億円5.9%増・経常減益
(株)リテールパートナーズ(山口県防府市、田中康男社長)の2025年2月期第3四半期の決算は営業収益1988億9100万円(対前年増減率5.9%増)、営業利益45億2700万円(5.9%減)、経常利益54億3200万円(1.4%減)、四半期純利益34億9700万円(2.5%減)。
営業利益率2.3%(2.6%)、経常利益率2.7%(2.9%)。( )は前年数値。
リテールパートナーズでは2025年2月期を初年度とする第3次中期経営計画に取り組んでいて、3つの基本方針のもとに施策を進めている。
(1) 既存事業の強化・新ニーズへの対応
(2) 経営インフラの整備・高度化
(3) ステークホルダーとの関係強化
例えば、(1)では成長戦略として、短期的には既存エリア・サービスの強化に向けて積極的な投資を行い、中長期的にはエリア拡大・新たな価値創造のための新規サービスやM&A等による非連続的な成長を目指している。
また(2)ではDX化を進め、顧客との関係性・利便性強化とともに、オペレーションの改善を進めるというもの。
傘下企業の主な施策では、マルキョウがAmazonとの協業により、「マルキョウネットスーパー」を立ち上げ、生鮮食品のオンライン販売・配送サービスの提供を開始した。サイトやショッピングアプリ上のネットスーパーから、地産地消の新鮮な野菜や精肉、寿司や手作り惣菜、スイーツなど約7000点の商品の注文に対応する。
現在は福岡県福岡市およびその周辺の一部地域が対象エリアだが、今後、配送エリアの拡大を目指す。
また、インフラ面での施策では、南九州エリアの物流の安定維持および最適化のため、宮崎県宮崎市で物流センターを取得し、傘下企業のマルミヤストア、ハツトリー、戸村精肉本店の3社が利用する共有物流拠点として「RPG宮崎物流センター」の稼働を開始した。
第3次中期経営計画における施策の一つである「グループ連携の強化」の取り組みにより、グループの収益性及び効率性の向上に寄与することを見込む。
期末のグループ店舗数は前年同時期と増減なしの272店舗。