しまむらnews|24年度年商6654億円4.8%増・経常利益6.8%増の増収増益
(株)しまむら(埼玉県さいたま市、鈴木誠社長)が 2025年2月期の本決算を発表した。
2024年2月21日~2025年2月20日の連結業績は、売上高6653億5800万円(前期比4.8%増)、営業利益592億4000万円(7.1%増)、経常利益605億9600万円(6.8%増)、当期純利益418億8500万円(4.5%増)で増収増益となった。
営業利益率8.9%、経常利益率9.1%。
2024年度はグループ統一テーマを “ネクスト・チャレンジ1st「当たり前を改める」”とし、中期経営計画2027の初年度として、商品のつくり方や売場の見せ方はもちろん、組織や人材育成、システムや用地確保など、すべての部署で新たなチャレンジに取り組んだ。
主力のしまむら事業の売上高は4977億0900万円で4.4%増加した。主力プライベートブランド(PB)の「CLOSSHI」では、長く使用できるシリーズの「ヘビロテ」や、睡眠空間をサポートするシリーズの「眠眠ラボ」などとともに、付加価値を高めた高価格帯PB「CLOSSHI PREMIUM」の拡大を進めた。サプライヤーとの共同開発ブランド(JB)においては、新規JBの立ち上げや天然素材を使用した高付加価値の商品を取り揃えることで、商品の一点単価が向上した。
しまむらファンの増加を目的とした「しまむら超サプライズセール」では、チラシ初日の売上げと客数が過去最高を記録し、既存店売上高増に貢献した。また、Web CMやSNS販促、オンラインストアでの販売を強化した。特にオンラインストア販売商品は、都市部店舗での店舗受取サービスが好調に推移し、実店舗とオンラインの相互送客が一層進んだ。
ヤングカジュアル専門店のアベイル事業の売上高は659億8000万円で7.0%増加した。素材やデザインにこだわった商品の展開、カー用品やペット用品などの新規カテゴリーの導入、低身長向けや大きいサイズなどの取り扱いサイズの拡大を積極的に進めた。
ベビー・子ども用品のバースデイ事業の売上高は765億0700万円で5.2増加した。オリジナル商品の拡大と新規顧客の獲得を進めた。JBの「MY LITTLE WONDER(マイリトルワンダー)」を展開し、不足しているカジュアルテイストの強化を図った。インフルエンサーとキャラクターのコラボレーション企画や「子育てアプリ」との共同プロジェクトによるオリジナル商品の取り扱いを拡大し、SNS販促とオンラインストアでの販売を強化した。
雑貨&ファッションのシャンブル事業の売上高は154億5300万円で、4.2%増加した。品揃えの開拓と新レイアウト型店舗(2024年型レイアウト店舗)の開発を進めた。モードナチュラルテイストのJB「Clasiiki(クラシーキ)」を新たに展開したほか、コスメや菓子の品揃えを拡大した。
靴のディバロ事業の売上高は8億9700万円で、8.9%増加した。「立ったまま履けるシューズ」の取り扱いを拡大した。主力商品である靴と、昨年度から展開を拡大しているアウターと雑貨とのトータルコーディ ネート提案を強化し、SNSやAIモデルを活用した販促を進めた。
台湾で事業展開する思夢樂事業の売上高は19億700万NT$(ニュー台湾ドル、88億1000万円)で、13.1%増加した。総合衣料の専門店として、台湾の顧客にとって適時、適品、適量、適価な品揃えをするために事業の再構築を進めている。日本企画のPBやJBに加え、思夢樂オリ ジナルのPBの拡大を進めた。
期末店舗数はしまむら1416店、アベイル316店、バースデイ336店、シャンブル123店、ディバロ16店、思夢樂44店の合計2251店となった。
なお次年度の業績の見通しについては、しまむら単体では売上高6834億円(4.1%増)、営業利益は604億円(2.8%増)、経常利益618億円(1.5%増)、当期純利益427億円(1.5%増)を見込んでいる。また、海外を含む連結の業績は売上高6926億円(4.1%増)、営業利益は606億円(2.4%増)、経常利益619億円(2.3%増)、当期純利益428億円(2.3%増)と予測する。