ゼビオnews|年商2506億円3.4%増・経常利益76億円40.9%増

ゼビオホールディングス(株)(福島県郡山市、諸橋友良社長)の2025年3月期連結業績の売上高が2506億0300万円(前年同期比3.4%増)、営業利益70億0600万円(66.6%増)、経常利益76億1800万円(40.9%増)、当期純利益9億7100万円(62.5%減)。

営業利益率は2.8%(1.7%)、経常利益率は3.0%(2.2%)。( )は前年数値。

同社グループは、「こころを動かすスポーツ。」「スポーツの国をつくろう。」のステートメントの実現に向け、業態転換や専門店の活性化に取り組み、さらに新たな会員・ポイントサービス「スポーツポイント」や、次世代型足型測定サービスを活用した3Dシューズ提案など、顧客の利便性と体験価値向上に注力した。

また、統合型の販売チャネル展開を加速させ、EC売上の拡大と地域密着型店舗の強化を両輪とした“オンラインとオフラインの融合”による顧客接点の最大化を進めた。

一方で、賃金や原材料価格の上昇、システム投資の増加といったコスト増要因が重なるなか、収益構造の改革と販売体制の最適化を通じて、これらの影響を抑制しながら、安定した収益の確保に努め、増益を確保した。

さらに、市場環境や人口動態の中長期的変化を見据え、グループ横断での業態再編・標準化および調達体制強化による「Only One戦略」の展開を進めている。

具体的には、子会社の共同仕入会社にグループ全体の商品調達機能を集約することで、調達価格の最適化や在庫回転率の向上を図りつつ、商品展開を実現する新たな事業モデルへの移行を開始している。

不採算店舗の撤退とともに、人件費・建設コストの上昇に対応した投資効率の見直しと業務の省力化によるコスト削減も推進し、構造的な収益力強化を図っている。改革の一環として、青森県の多目的アリーナの減損損失などにより特別損失約36億円計上により、当期減益となった。

部門別の状況では、ウィンタースポーツ部門は、前年に比べ降雪量が増加したことが要因となり、好調に推移した。売上高は、前年同期比4.8%の増加となった。

ゴルフ部門では、フィッティングなどのカスタマーサービスの充実を図ったものの、前年の主力クラブ発売の反動減を受け低調だった。売上高は、前年同期比1.9%の減少となった。

一般競技スポーツ部門では、スポーツイベントの活性化や個人の健康志向の高まりを背景にマラソン大会やバスケットボールを中心とした、一般競技スポーツの需要が拡大し、前年を上回り、売上高は、前年同期比8.7%の増加となった。

スポーツアパレル部門では、外出需要拡大に伴い、カジュアルウェアの販売が好調に推移し前年を上回り、売上高は、前年同期比3.8%の増加となった。

アウトドア・その他部門では、キャンプ市場の成熟化やトレッキング需要の一巡により、低調だったため、前年同期比0.7%の減少となった。

新規出店および閉店は、期中37店舗を出店し45店舗を閉店した。グループ総店舗数は887店舗、売場面積は前連結会計年度末比で3712坪増加し、20万6413坪。

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