ダイイチnews|第2Q売上高286億円9.8%増も経常利益34.4%減

(株)ダイイチ(北海道帯広市、若園清社長)が 2025年9月期の第2四半期決算を発表した。

2024年10月1日~2025年3月31日の業績は、売上高285億7500万円(前年同期比9.8%増)、営業利益7億6900万円(33.5%減)、経常利益7億6200万円(34.4%減)、四半期純利益5億5400万円(30.6%減)で、増収減益だった。

営業利益率、経常利益率ともに2.7%。

今期の取り組みとして、①コンプライアンスの徹底、②出店戦略推進、③競合店対策、既存店の活性化、商品力・商品化技術強化、④ガバナンス体制強化(業務改善、組織の活性化、人財確保と教育の実践)、⑤社会貢献の5つを重点実施事項としている。

②出店戦略推進では、2024年11月8日、ラピダス進出に伴い、発展が期待されている千歳市北信濃地区に「千歳店」をオープンした。また、2025年3月21日、旧イトーヨーカドーの食品売場区画に「アリオ札幌店」を出店した。

3月末時点の店舗数は、帯広ブロック10店舗、旭川ブロック7店舗、札幌ブロックは9店舗となり、全26店舗となった。

③競合店対策、既存店の活性化、商品力・商品化技術強化では、顧客目線の商品づくりと品揃えの徹底を基本方針に、コア商品の開発とベーシック商品の充実、プライベートブランド(セブンプレミアム)商品の拡充などに取り組んだ。プライベートブランドのSKU数は前年比106.0%。

具体的には、顧客の節約志向や簡単・便利ニーズに応えるため、「適正量目」「適正価格」の一層の追求、「セブンプレミアム」商品の拡販(販売額は前年比114.9%)、米価高騰の対策としてパン・麺類などの代替商品のラインアップ拡充などに注力した。

「移動スーパー(とくし丸)」事業では、社会貢献・地域貢献の一環として取り組み、3月末時点で17台が稼働している。今後も地域のニーズに積極的に対応するため、増車を検討している。2024年12月からは、高齢者・障害者施設、病院などへ届けるサービスも開始した。

中間会計期間の売上高は、「千歳店」「アリオ札幌店」に加え、2024年9月にオープンした「稲田店」などの新規出店効果により、前年同期に比べ9.8%増となった一方で、新規出店に伴う経費負担が集中したことで、営業利益は33.5%減、経常利益は34.4%減となった。

地域別売上高では、帯広ブロックは114億2600万円(8.9%増)、旭川ブロックは71億4700万円(1.7%減)、札幌ブロックは100億円(21.2%増)となった。売上総利益率は25.5%となり、前年同期比0.2ポイント減少した。販売費及び一般管理費の売上高に対する比率は23.9%となり、前年同期比1.6ポイント増加した。

通期は、売上高585億円(12.9%増)、営業利益16億5000万円(13.8%減)、経常利益16億5000万円(15.7%減)、当期純利益12億円(15.8%減)を見込む。

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