トライアルnews|第3Q売上高6000億円11.7%増・経常利益145億円10.4%減
(株)トライアルホールディングス(福岡市東区、永田洋幸社長)の2025年6月期第3四半期決算は売上高6000億3700万円(前年同期比11.7%増)、営業利益134億6400万円(12.6%減)、経常利益144億9300万円(10.4%減)、四半期純利益は83億7400万円(11.8%減)。
営業利益2.2%(2.9%)、経常利益2.4%(3.0%)。( )は前年数値。
同社では「テクノロジーと、人の経験知で、世界のリアルコマースを変える。」というグループのビジョンを掲げていて、新規出店による店舗網拡大や、「食」の強化や改装による既存店の成長力強化を進めている。
Skip Cart(決済機能付きレジカート)やインストアサイネージ(電子看板)などIoTデバイスの導入推進によって、便利な買物体験の提供や、データの蓄積と活用を進める取り組みを実施してきた。
事業部門別の概況では、流通小売事業は『あなたの「生活必需店」。』をコンセプトとして、食品や日用消耗品を中心とした豊富な商品ラインアップと価格競争力を発揮している。
既存店売上高は、惣菜をはじめとする魅力的な商品ラインアップや高い売上高成長率を牽引した。
出店ではメガセンターを4店舗、スーパーセンターを15店舗、smartを4店舗、小型店を4店舗の計27店舗を出店し、閉鎖店舗はなし。また、smart1店舗を小型店に業態転換した。新規出店数には、2024年11月に群馬県でスーパーマーケットを運営する(株)スーパー丸幸より吸収分割の方法で承継した2店舗を含む。
事業売上高は5970億5100万円(11.6%増)、セグメント利益は155億8500万円(10.8%減)。期末店舗数は、345店舗(うちFC3店舗を含む)。
リテールAI事業は、Skip Cartの導入推進(2025年3月末時点のグループ外での導入も含む導入店舗数:249店舗、導入台数:2万1022台)によって、決済時の顧客視点の利便性向上と同時に、店舗のスループット(時間当たりのレジ通過客数・点数)が上昇している。
2024年10月にグループ外の小売企業2社に新たに試験導入し、実証実験を進行中。また、小型店(TRIAL GO)において、レジ端末に設置されたカメラによる顔認証決済の実証実験を推進するなど、新しい時代の買い物体験を展開する取り組みを行っている。
事業売上高は7億2000万円(0.2%減)、セグメント損失はない(前年同期はセグメント損失4億1800万円)。