ライフコーポレーション第1四半期増収増益で、通期予測を上方修正
(株)ライフコーポレーションの第1四半期(3月~5月)決算。
営業収益1403億9900万円(昨対108.8%)、営業利益23億4100万円(106.9%)、経常利益23億2600万円(101.3%)と増収増益。
増収増益に寄与したのは、ひとつは都市部出店と既存店の改装。
第1四半期は3月に大阪に堺駅前店を、4月にはココネリ練馬駅前店、ポンテポルタ千住店、5月には東五反田店と3店舗を東京でオープンさせた。昨年から続く怒涛の出店だ。
既存店改装は、平和台店、仲宿店、御殿山店、南住吉店、豊里店の5店舗。
もうひとつは、販売促進のさまざまな施策が効果を発揮したことだ。
第1四半期の業績好調は、新規出店、既存店改装、販促策を内部要因として挙げているが、4月からの消費税増税による落ち込みが想定より小さかったことがなにより大きいだろう。
今回の消費税アップに関して、どの産業でも異口同音に語られるのが、経済の底堅さと、消費者の賢明さだ。さらに内食産業のスーパーマーケットは、他がいい時にも好調の波は小さいが、他が悪い時にもその波は小さい。それも、消費増税の影響度がより少なかった理由ではある。
ライフコーポレーションの第1四半期の部門別売上高とその構成比を見てみよう。
生鮮食品部門 544億1600万円(昨対110.2%) 構成比39.9%
一般食品部門 592億3300万円(109.1%) 43.4%
生活関連用品部門 127億8300万円(107.8%) 9.4%
衣料部門 72億2700万円(100.9%) 5.3%
テナント部門 27億8300万円(102.6%) 2.0%
ライフでは、第2四半期に入ってからも、6月28日には2010年10月にオープンさせた南千住店をリニューアル、さらに7月9日はライフ錦糸町駅前店を新規出店。この出店によって東京都では68店、首都圏では107店のネットワークを構築。
今期は平成24年度からスタートした「第四次中期三カ年計画」の最終年度。
第1四半期の好調により通期の業績予想を上方修正。
営業収益は5600億円から5680億円、営業利益80億円から72億円、経常利益78億円から80億円、純利益を36億円から36億5000万円と修正している。
ただし、イオンが仕掛けるマルエツ、カスミ、マックスバリュ関東による首都圏スーパーマーケット連合。来年3月末の予定だが、関西圏との二眼レフ経営を展開するライフにとっても、首都圏の陣地取り合戦に厳しさは増してきている。
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