ユナイテッド・スーパーマーケット第3四半期決算は増収減益、通期は増収増益予想
ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス㈱(以下USMH)は、1月6日に2017年2月期第3四半期累計期間の決算を発表した。2015年にマルエツ、カスミ、マックスバリュ関東とともに設立されたUSMHは、関東地方でチェーンストア連合を構築。今や、ライフコーポレーション(株)抜いて、日本最大のスーパーマーケット・チェーンとなっている。
その連結期間(2016年3月1日~11月30日まで)の業績は、売上高5103億1800万円(前年同期比3.8%増)、営業利益100億5200万円(▲2.1%)、経常利益100億7900万円(▲2.2%)、当期利益61億2100万円(25.1%増)となり、増収減益となった。
営業利益減の要因としては、新規出店や精肉加工センター建設の費用がかさんだことが挙げられる。売上高増には、中食需要の取り込みで惣菜が伸びたほか、地場野菜も好調だったことが寄与した。この結果、3社合計の既存店売上高は1%増えた。
USMHでは、業績向上に寄与するグループシナジーの創出に向けて取り組みを継続。3社の共同調達による商品の原価低減、店舗資材・什器などのコスト削減についても継続して取り組み、人財育成、物流、事業創造、本部機能集約などのプロジェクト活動を活発に実施した。
連結累計期間中にマルエツが8店舗、カスミが11店舗、グループ計で19店舗を新設。一方で、経営資源効率化のため、マルエツが3店舗、カスミが11店舗、マックスバリュ関東が2店舗、グループ計で16店舗を閉鎖した。期末店舗数は、マルエツが290(中国江蘇省の2店舗含まず)、カスミが180店舗、マックスバリュ関東が37店舗。グループ計で507店舗となった。
通期は、売上高6960億円、営業利益143億円、経常利益144億円、当期利益58億円とする従来予想を据え置いた。昨年度の通期決算で売上高は6638億円、営業利益は140億円、経常利益は139億円、そして当期利益は53億円であったから、今期は増収増益計画で、その水準だけは達成できそうである。
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