マツキヨニュース|売上高5351億円0.2%減/経常利益・純利益は過去最高

㈱マツモトキヨシホールディングスは2017年3月期の連結決算を発表した。
日本のドラッグストア業態ではウエルシアホールディングスに次ぐ第2位企業。

売上高は5351億3300万円で前年同期比マイナス0.2%の減収。営業利益は284億3100万円で3.7%増、経常利益も308億2800万円で3.4%増、純利益は201億1900万円で二桁の12.7%増。減収ながら利益は過去最高となった。内訳は、小売事業5161億4700万円(0.2%減)、卸売事業166億2000万円(0.7%増)、管理サポート事業23億6500万円(3.5%減)。

営業利益率は5.3%、経常利益率は5.8%で、これは上々の成績。

今期は、5つの重点戦略を設定して、改革に取り組んだ。第1に新たなビジネスモデルの構築、第2に調剤事業の強化・拡大、第3にオムニチャネル化の推進、第4に垂直連携体制の構築、第5に7つのエリアにおける収益性の向上。

第1のビジネスモデルでは、次世代ヘルスケア型店舗「matsukiyoLAB」は4号店まで拡大した。その1号店である新松戸駅前店は2月1日より「健康サポート薬局」として認定され、これらの店舗はすべて地域のかかりつけ薬局として順調に成長している。

第2の調剤事業の取り組みは、新たな施策として、薬局経営/調剤業務の効率化、かかりつけ薬局をサポートする「調剤サポートプログラム」のリリースなどを実施。

第3のオムニチャネル推進では、主要店舗におけるApplePay(アップルペイ)での支払いサービスを開始。またマツモトキヨシ公式アプリを利用した「アクティブリワード(健康サポートプログラム)」や「バーコードスキャンによる商品情報確認」などのサービス拡充した。さらにお取り置き・お取り寄せサービスの店舗網の拡大や、電子お薬手帳サービスの導入などにも取り組んだ。

垂直連携体制の施策では、メーカーとの共同企画品および専売品の展開を進めた。武田薬品工業㈱との共同企画商品「ファーストマイティア®CL-G」、ロート製薬㈱との共同企画品「メラノCC集中対策マスク(大容量30枚)」、㈱資生堂との共同企画「インテグレートフラットスキンメーカー」、ユニリーバ・ジャパン㈱との共同企画「ラックスルミニークボタニカルリペア」など。これらによって専門性の強化、他社との差別化を図っている。

第5の収益性の工場では、マツモトキヨシ成功事例の水平展開、KPI(グループの重要業績評価指標)管理による経営の効率化を図ることで地域事業会社の業績改善を進めた。

強みとなっているグループ会員数(ポイントカード会員/LINEの友だち/公式アプリのダウンロード数)は、この1年間で約800万人が増え、延べ4800万人を超える。

新規出店は、97店舗、既存店改装は50店舗、閉店は87店舗。連結会計年度末におけるグループ店舗数は1555店舗。このうち訪日外国人観光客向けの免税対応店舗は380店舗。

2018年度は、売上高5600億円(前年同期比4.6%増)、営業利益292億50百万円(同2.9%増)、経常利益315億円(同2.2%増)、当期純利益201億50百万円(同0.2%増)を見込んでいる。

検索ワード:マツモトキヨシ 調剤薬局 PB インバウンド 決算

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