セブン&アイ 四半期最高益とコンビニの飽和
セブン&アイ・ホールディングス(HD)。
中核事業セブン-イレブンと、
金融関連事業が絶好調だ。
4日に発表した2014年2月期の第1四半期決算は、
営業利益736億9200万円(前年同期比9.5%増)、
経常利益736億8100万円(同10.1%増)、
純利益374億3300万円(同14.9%増)で
いずれも過去最高益となった。
売上高にあたる営業収入は
1兆3649億円(同13.1%)
と大きく伸びた。
今回のセブン&アイHDの好決算をけん引したのは、
セブンーイレブンのコンビニ事業と
セブン銀行などの金融関連事業。
セブン-イレブンは今年3月に四国に進出するなど、拡大に積極的だ。
本四半期の新規出店は475店舗。
プライベートブランド(PB)の「セブンプレミアム」も、
「金の食パン」をはじめとした高級ライン「セブンゴールド」の販売が好調で、
売上高は年間目標6500億円の23%となる1500億円だった。
既存店売上高も前年同期比0.9%のプラスとなった。
金融関連事業は、2001年のアイワイバンク銀行の営業開始以来
まだ12年の歴史ながら、主力を担う事業に成長した。
減益要因は、
スーパーストア事業の中国と、
百貨店事業のロフトくらい。
2014年2月期通期の業績予想は、
営業収益5兆5400億円(前年同期比13.0%増)
営業利益3400億円(同15.0%増)
経常利益3370億円(同13.9%増)
純利益1700億円(同23.1%増)と従来から据え置いた。
セブン&アイHDの進撃。
これからもコンビニと金融が引っ張っていくことになりそうだ。
ただしセブン-イレブンに関しては、
この6月末段階で、
国内新規出店エリアが、残り4県となった。
青森、鳥取、愛媛、高知、
そして沖縄。
巨大チェーンビジネスの宿命「飽和」が、
セブン-イレブン・ジャパンを待っている。
金融業務もATMが中心で、
この伸びはコンビニの新規出店に負うところが大きい。
セブン&アイ全体の決算数値は、
セブン-イレブンの新規出店にかかっている。
それだけに「飽和」が待っていることに対するプレッシャーは、
同社最大の懸案事項となっている。
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