USMHnews|カスミ&マルエツ増収・MV関東減収/上半期売上高3500億円

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(株)(東京都千代田区、藤田元宏社長)の、2018年2月期の上半期決算。

連結業績は、売上高3449億9700万円(前年同期比1.0%増)、営業利益50億5200万円(▲27.5%)、経常利益52億円(▲25.2%)、純利益31億6000万円(▲23.4%)と、微増収・大幅減益だった。

上半期、野菜の相場安や主要魚種の不漁をはじめとする生鮮品の相場変動と天候不順から売上高が伸び悩んだ。一方で、人件費を中心に経費支出が増加した。これはスーパーマーケット全体の傾向。

売上高対比の営業利益率と経常利益率はいずれも1.5%。

商品改革では、3月に雑貨・衣料品の仕入れにおいて、グループ集約化を進めた。留型商品を含む共同調達やPB商品の開発を進め、10月6日にはPB第1弾「eatime (イータイム)」を投入する。

ICT(Information and Communication Technology=情報通信技術)改革では、システムコスト削減に向けた施策および、グループでのデータ活用に向けた検討を進めている。
コスト構造改革では、共同調達によるコスト削減を継続する。また本部機能を統合するため、埼玉県蕨市にグループ会計センターを開設した。
物流改革では、グループとして最適な効率を追求する次世代の物流体制構築に向け、外部の企業との研究会を発足した。

(株)マルエツの営業収益は1870億9300万円(0.6%増)、売上高1835億0800万円(0.6%増)、営業利益33億0500万円(▲17.3%)、経常利益33億0900万円(▲16.7%)、純利益22億4400万円(▲14.7%)。

(株)カスミの営業収益は1344億5200万円(3.0%増)、売上高1306億8500万円(2.9%増)、営業利益17億1800万円(▲39.3%)、経常利益18億6900万円(▲38.9%)、純利益11億2100万円(▲31.4%)。

マックスバリュ関東(株)は、営業収益が215億1500万円(▲7.4%)、売上高212億4900万円(▲7.3%)、営業損失8100万円、経常損失8400万円、純損失8800万円と、厳しい。第1四半期に続き、営業面ではマックスバリュ関東が足を引っ張った。

各社の第2四半期の施策だが、マルエツでは省力化施策としてセミセルフレジを183店舗へと拡大した。また発注業務の効率化を目的に「デリカメニュー発注」の仕組みを全店に導入し、大型店活性化を目的に「大型店限定チラシ(笑顔の市)」を実施した。顧客の即食化への対応として、改装店舗を中心に、生鮮素材を活用した生鮮デリカを導入した。

カスミでは、店に行くと「何か発見がある、楽しいコトを体験できる、新たな交流が生まれる、ヨリミチしたくなる」といった地域の生活拠点づくりに向けた取り組みを進めている。たとえばイートインコーナーでは、イベントを店舗ごとに開催している。

マックスバリュ関東(株)は、営業力の強化、商品改革に取り組んだ。商品部にスーパーバイザーを配置し、店舗での売場展開力の強化を図った。またID-POS担当を新設し、WAONから得られる情報を利用する体制を整えた。商品面では、生鮮食品の商品力強化、強い単品の育成、特徴ある品揃えの構築に取り組んだ。

第2四半期はマルエツが2店舗、カスミが4店舗を新設、1店舗を閉店した。結果、9月末の店舗数は、中国江蘇省の2店舗を含めてグループ全体では510店舗となった。

通期の連結業績は、売上高7100億円(前期比3.7%増)、営業利益148億円(3.4%増)、経常利益148億円(4.3%増)、純利益75億円(2.0%増)を見込んでいる。

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