イズミnews|熊本店舗完全復活&「LECT」効果で営業収益3598億円・4.5%増
(株)イズミ(広島市、山西泰明社長)が2018年2月期の第2四半期決算を発表した。3月から8月の連結業績は、営業収益3598億5900万円(前年同期比4.5%増)、営業利益171億0200万円(0.9%減)、経常利益169億9100万円(1.6%減)、純利益113億6000万円(171.0%増)となった。
売上高は前年同期より146億5900万円(4.5%)増加し、3432億2800万円。また営業収入は8億6600万円(5.5%)増加し、166億3000万円。これらは、熊本地震被災による休業店舗が営業を再開したことと、前期の新設・増床店舗が通年稼働したこと、そしてLECTをはじめとする新設店舗による販売増が主な要因だ。
売上総利益は、直営部門で原価低減やロスの抑制に努めたことと、売上高増により757億円3300万円(32億9000万円増)となった。売上高総利益率は22.1%と、前年同期より0.1ポイント改善している。ただし販売費と一般管理費は、新規出店コストなどがかさみ、前年同期比43億1100万円(6.2%)増加の752億6000万円となり、最終利益を圧迫した。
売上高対比の営業利益率および経常利益率は5.0%だった。
セグメント別に見ると、主力の小売事業は売上高3501億5500万円(4.7%増)、営業利益144億7300万円(2.1%減)。増収ながら既存店売上高はマイナス4.7%で、新店の貢献度が高いことがわかる。
4月20日に、休業状態にあった「ゆめタウンはません」(熊本市南区)全館が営業を再開した。8月11日には、連結子会社である(株)ゆめマートが運営する「ゆめマート龍田(熊本市北区、「ゆめマート楠」より改称)」が営業再開し、これにより熊本地震で被災した全店が完全復旧した。一方、4月に大型複合商業施設「LECT(レクト)」(広島市西区)、5月に「ゆめタウン江津」(島根県江津市)を新設している。
上期には、食品スーパーと大型ショッピングセンターの運営を分離したうえで、商圏ごとに「中四国マート事業部」と「九州マート事業部」に再編する組織改革を行い、さらに、食品スーパー子会社群を束ねる「グループSM統括部」を設置している。この組織体制によって、地域に密着した食品スーパーとしての最適な店舗オペレーション、さらにグループ内の食品スーパーの事業戦略を統合的に展開していく。
小売周辺事業は、営業収益501億5100万円(8.4%増)、営業利益23億3300万円(13.1%増)。新店での新規会員獲得と、「ゆめタウン」に入居するテナントをはじめとする外部加盟店での電子マネー「ゆめか」やショッピングクレジットの利用が拡大したことで、増収増益につながった。
卸売事業は営業収益25億0800万円(7.9%増)、営業利益は5億0900万円(7.0%増)と堅調だ。
通期の業績は、営業収益7481億円(6.5%増)、営業利益390億円(9.3%増)、経常利益387億円(8.4%増)、純利益265億円(55.7%増)を見込む。
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