セブン&アイnews|上期2兆9872億円/総合スーパー&百貨店減収
(株)セブン&アイ・ホールディングス(千代田区、井阪隆一社長)の2018年2月期上半期決算。
営業収益は、スーパーストア事業や百貨店事業等が減収だったが、国内・海外コンビニエンスストア事業等の増収がカバーして2兆9871億9800万円と、前年同期比4.2%増となった。
営業利益は、同じくコンビニ事業が貢献し、1944億6600万円(7.2%増)、経常利益は1941億7000万円(6.3%増)、四半期純利益は894億2100万円(167.1%増)と、第2四半期連結累計期間としては、それぞれ過去最高の数値を達成した。
(株)セブン‐イレブン・ジャパンと7-Eleven,Inc.の加盟店売上高を含めた「グループ売上げ」は、5兆4995億9200万円の4.1%増。為替レートの変動が、営業収益を33億円、営業利益を1億円押し上げる好結果になっている。
「セブンプレミアム」の売上高は6550億円で前年同期比10.1%増と好調に推移。年間計画1兆3200億円も十分に達成する勢いだ。
●国内コンビニエンス事業は、営業収益が4726億9600万円(3.8%増)、営業利益は1310億8700万円(3.5%増)。8月末時点で1万9851店舗(前期末比429店舗増)を展開する。既存店売上伸び率は2012年8月以来61カ月連続でプラスを更新している。自営店と加盟店の売上高を合計したチェーン全店売上高は2兆3731億6400万円(3.8%増)。
中国では6月末時点で北京市に220店舗、天津市に83店舗、成都市に65店を配置する。
●一方、海外コンビニエンスストア事業は、営業収益は9579億4800万円(20.3%増)、営業利益は334億3700万円(2.3%増)と増収増益。北米の7-Eleven, Inc.は、6月末時点で8716店舗(前期末比9店舗増)を展開する。自営店と加盟店の売上高を合計したチェーン全店売上げは、主にガソリン価格上昇により、1兆5187億9900万円(13.8%増)と大幅にアップしている。
●スーパーストア事業は(株)イトーヨーカ堂、(株)ヨークベニマル、㈱ヨークマートで構成する。営業収益は9428億3000万円(3.5%減 )、営業利益は66億6600万円(1.5%増)の減収増益。イトーヨーカ堂は、8月末時点で167店舗(前期末比4店舗減)。中国では6月末時点で8店舗の展開。
イトーヨーカ堂は、営業収益6162億3000万円(前年同期比98.3%)、売上高6008億9700万円(98.6)、営業損失は19億2700万円(前年同期は34億1500万円の営業損失)。テナントミックスによる売場構成の見直しや大型ショッピングセンター「Ario(アリオ)」の改装、5店舗を閉鎖したことと、荒利率の改善や衣料品の在庫適正化によって収益性は改善している。ちなみに通期では5200万円の営業利益を見込んでいる。
国内の食品スーパーは、8月末時点でヨークベニマルが214店舗(前期末比1店舗増)、ヨークマートが79店舗(同1店舗増)。そのヨークベニマルは営業収益2178億8500万円(102.6%)、売上高2138億8900万円(102.4%)、営業利益は63億5700万円(90.5%)。既存店売上伸び率もマイナス0.4%となった。
●百貨店事業における営業収益は3301億9000万円(7.1%減)、営業利益は前年同期と比べ22億3500万円増の8億7500万円と改善した。
(株)そごう・西武は、3443億5100万円(93.0%)、営業利益は6億2600万円と、前年同期の4300万円から大幅に改善した。8月末時点で19店舗を運営する。
●金融関連事業の営業収益は1013億4100万円(2.8%増)、営業利益は258億2100万円(0.1%増)。(株)セブン銀行のTM設置台数は8月末時点で前期末か486台増の2万3839台まで拡大した。
●専門店事業の営業収益は2086億2200万円(1.3%減)、営業利益は前年同期に比べ52億600万円増の8億3400万円と増益に転換している。8月末時点で(株)赤ちゃん本舗は107店舗(前期末比1店舗増)、(株)ロフトは111店舗(2店舗増)、(株)セブン&アイ・フードシステムズは384店舗(2店舗減)を展開する。
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