ココカラファインnews|第3Q営業利益35.3%増/経常利益27.6%増で回復
(株)ココカラファイン(神奈川県横浜市、塚本厚志社長)が、2018年3月期の第3四半期の決算を発表した。
売上高は2960億3600万円(前年同期比3.3%増)、営業利益103億5300万円(35.3%増)、経常利益120億8500万円(27.6%増)、四半期純利益74億7600万円(33.1%増)。前年同期の営業利益伸び率はマイナス13.8%、経常利益伸び率はマイナス10.7%だったから、営業改革は進んだ。
売上高対比の営業利益率は3.5%、経常利益率は4.1%。
ココカラファインは「人々のココロとカラダの健康を追求し、地域社会に貢献する」という経営理念のもと、顧客へのサービスや利便性を徹底的に高めると同時に、高収益体質への変革を推進してきた。
この第3四半期も6つの政策を堅持した。
第1に積極的な改装の継続による既存店舗の活性化。
第2に新規出店、M&Aによる各エリアでのドミナント強化。
第3に新製品導入施策および品揃え・売価の適正化等、きめ細かなマーチャンダイジングの構築。
第4にココカラクラブカードやスマートフォン用アプリ「ココカラ公式アプリ」による顧客基盤拡大とデータ活用による多様化するニーズへの対応。
第5に生産性の高いオペレーション構築による効率経営の推進およびサービスの高度化。
そして第6に地域住民の健康増進を支援する「健康サポート薬局」機能の強化など。
以上の諸施策が順調に進捗し、また、利便性を高めた都市型生活対応の新店や改装店舗が好調に推移したため、それが今期の好成績を生み出した。記録的な長雨や、度重なる台風などの天候不順により、客数減少や一部季節商品の伸び悩みがあったが、上記6つの施策が奏功した。既存店売上高増収率も1.6%増と順調に推移した。しかし、各社とも絶好調のドラッグストア業界では営業利益3%台はまだまだ物足りない。
出退店については、新規47店舗(子会社化及び事業譲受等による20店舗含む)を出店、24店舗を退店し、48店舗の改装を実施した。これにより第3四半期連結会計期間末のグループ店舗数は1327店となった。
通期は売上高3900億円、営業利益114億円、経常利益130億円、純利益79億円を見込んでいる。
■電子レシートの社会インフラ化実証実験への参加
東京都町田市内のココカラファイングループ5店舗を含む、参加企業27店舗は、2月13日(火)~28日(水)の16日間、プラットフォーム化した電子レシートの有用性を検証する実証実験に参加する。これは「経済産業省商務情報政策局 商務サービスグループ 消費・流通政策課」が主催する。
業種・業態の異なる小売店舗において、購買データを蓄積するインフラを構築し、顧客の買い回りの状況を分析することで、商品開発やサービス提供に役立てようというのがその目的だ。
気象データや実店舗のセンサーデータなどのIoTデータを組み合わせることで、新たなニーズを発見し、今までにない価値を生み出す社会インフラを構築する。
事前にダウンロードした無料専用アプリのバーコード画面をレジでスキャンすることで、買物の内容をアプリに取り込むことができる。
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